**裏ねこ雑記**
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2003年12月08日(月) 怪物

レフティーモンスターの文字を新聞のテレビ番組欄に見つけた。

夜中の12時半からだったけど
どうせ入力の仕事があるからいつもより少しだけ夜更かし。

この頃よくあるスポーツ番組のトピックス、
番組の始まる前に予告のようなフラッシュに
あの人懐っこい笑顔が流れた。

Navigatorは中西哲生君でグラン時代の同僚だ。

彼の、オグの所属チームはJ2の甲府、
何とか(ヴァンフォーレかな?分かんない〜)甲府なのね。

「小さいけどね、良い街ですよ。」って
中西君と石焼ビビンバをつつきながら
テレビの中で彼は笑った。

名古屋、福岡、市原、札幌、、、、
色んな街を渡り歩いたね。

でも、初期の名古屋でしか良い思い出は無いよね。

市原も福岡も札幌も
大きな怪我をした選手をビクビクしながら使っていた、
「小倉隆史」という大きな看板。

与えられた十数分で結果が出せるほど、
君は器用な選手ではなかった。

だからその看板はチームにとって短絡的に荷物となった。

不器用だから、不器用ゆえに
結果を出そうと自分を見失い、焦り、しくじり、
自分のサッカーの歯車を歪ませた。

それでも君の求めた場所はあくまでもフィールドだったんだ。

君はサッカー小僧だから。。。


「お前はワールドカップに行って当然だったんだ。」

中西君の言葉にくっしゃっ〜って笑った君。

もぅ、もぅ、笑うしかないでしょ。
どんな言葉だって返せない、笑って返すしかないでしょ。

「ワールドカップに行った奴らをどう思った?」
「羨ましかった。」

そうだよね、だた、ただ、羨ましい。
自分が行っていたらとか、それさえも考えられない次元だったんだよね。

だけど、今一番大切なことはサッカーをする事。
その場所がある事。

甲府に移って試合出場時間が、あの名古屋時代と同じくらいになっているという。

じっくりと君のサッカーが出来る。

J2の最下位争いをしていた甲府が今期は5位に位置したという。
小倉という、MFもFWも出来るベテランの加入の成果だ。

甲府の監督はアトランタオリンピックに関わった方だそうだ。
ありがとう、オグを生かしてくれて。

「彼はサッカーが好きで仕方のない顔をしている。」
監督はそういって目を細めて笑っていた。

監督と、チームメイトと、サポーターの信頼を得て
君はのびのびとプレイをする、
その結果が左足からのゴールとなる。

その事を
「小倉が出始めている。」と語ったのはオグ自身。

いっぱい、出してください、
今まで何年も出し惜しみした分まで。

現在、海外に行っているサッカーエリート達も確かに素晴らしい。
神様を呪いたくなる程素晴らしい。

だけど、神様よりも地獄と仲良くした選手だって素晴らしいのです。


「一度だけなら耐えたけど、もう2度と耐えられない。」

一度だけでも耐えた君は素晴らしいと私は思います。

これからも、ずっとずっと、フィールドは君を待っています。

30歳はまだまだ若い。
フィールドに立つ君に早く逢いたい!

左足の怪物はやっと目を覚ましたのですから。。。。
時間は前にしか進まないことを怪物は十分に知っているのですから。。。



一三が仙台から戦力外通告を受けたみたいです。
一三、、、君もサッカーが好きですか?
好きならば、諦めないで下さい。
サッカーをして下さい。


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