ア イ デ ン テ ィ テ ィ 。   by胡桃。
2003年10月29日(水)  母と娘の想い。貞操観念。
明日は、会社を一時間早く上がらせてもらって。

電車にコトコト揺られて。彼の元へと向かうのだ。

そして明後日はTDLなのだ。

旅の準備に大忙しの私の部屋に。母親がやってきた。

渡されたのは、『旅の餞別』と称された諭吉壱枚。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何故に?←微妙に怯え。

男との旅行だと知っているのに。
海の見えるゴージャスホテルに泊まるのは知らないだろうけど。

旅の餞別なんて未だかつてもらってこともなかったのに。

最初は激しく『いいよー。気にしないでー』と遠慮していたんだけど。

あまりの私の遠慮ぶり(怯えぶり)に母親がとうとうキレてきたので。

諭吉のほうはありがたく頂いておくことにした。


・・・・・・・・・・・・・・それにしても何故に?←微妙に疑い。


はっっ!!まさかこの諭吉に盗聴器が??←いや。ありえないから。

思わず。裏返したり透かしたりしてみる。でもそれは。なんてことない諭吉で。

察するに。これは。考えの固い母からの遠まわしなアプローチ。


身持ちの固いオナゴでありなさい。

とではないかと・・・。


―母の想い(考察)―

わが娘。胡桃。あぁ。いつのまにかこんなに大人になったのね。

男と旅行だなんて。

私は今の胡桃よりもっと若い頃に胡桃を生んだけれど。

それでも胡桃はまだ嫁入り前の娘。

身持ちの固い女であってほしいわ。

あぁそうね。お金を渡しましょう。

胡桃はこの旅行中。お財布からお金を出すたび、

きっと私があげたこの諭吉の存在を思い出すはずだわ。

そしてそこに隠れた母の思いを知るはず。えぇきっと。

私の娘だから。きっと清いままで帰ってくるはず。






・・・・・・・・・・・・・・・・・お母さん。

既に親不孝な娘でゴメンなさい。




なにわともあれ。

この旅行が彼と一緒だと素直に話した私を受け止めてくれた証拠と信じて。

この諭吉は。ありがたく使わせてもらおう。

甥っ子のぬいぐるみ買ってくるからねー。アリガトウ
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