いきあたりばったり
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2006年07月07日(金) 他人の家で

七夕ですね。
りんりんの家族が、そのお兄ちゃんの彼女の実家である長崎の何とか島にりんだけ置いていってしまったため、
今りんの家に来て、りんの家のパソコンでこれを打っています。
りんも、バイトに出ていなくて、私は夕ご飯の支度をしながら、
さっきまでまた吉本ばななを読んでいました。
今日は『ハネムーン』。
昨日は『アムリタ』を読んでいました。


本当に些細なこと。
それは、雨上がりの夜の月が美しかったとか。
各駅停車の、いつもは乗らない車両に乗ったら、毎日見ているはずの車窓からの景色が、全く違ったものに見えたとか。
それから、『アムリタ』を読んだせいで、でもって『ハゴロモ』を読んでいたせいで、
無性に食べたかったラーメンを、食べられたこと。
夜中の11時半を過ぎて、たまたま見つけたそのラーメン屋のラーメンが、
とてもおいしかったこと。
そんなすべてが、どんなにか自分を豊かにするのか。
そういったことに、普段は忘れてしまっているそういうことに、
改めて気がつき、目を向けるようになる。
いかに人間が、不必要なものを必要と思い込んでそれに固執し、
かえって自分を不自由にしているか。
私たちは、自由を履き違えていて、自由を享受しているつもりで、
自ら不自由の中に飛び込んでいる。
それに気がついたからといって、具体的にどうこうできないようなこともあるんだけれど、
些細な、本当に当たり前のことに目を向けて、それを素直に享受し喜ぶことは、
なんて幸せになれるんだろう。
自分を幸せにするんだろう。


ばななを読んでそんなことに感じ入って、幸せで。
当分この気分を手放したくなくて、吉本ばなな続行中なのです。



で、りんりんの家で勝手にくつろぐ私。
昔住んでいた家につくりが似ているせいか、
何度もお邪魔しているせいか、
それともこの家の人たちの持つ空気のせいか、
いやいやそれとも私の生来の図々しさのせいか、
とってもくつろいでいます、本当に。
自分の家でもそうなんですが、家人の居ない時間が好きなのです。
家の中が、しんとしていて、妙に空気が凛としている。
そんな中で、淡々と物事をこなしていくのはとても好きなのです。
だけれども、りんが帰ってくるのは11時を過ぎるので、8時半の今からではあまりすることも無く。
トマトソースを煮込んでいる鍋の様子をたまに見に行くくらい。
重たいので、勉強の本も持ってこなかったし。
なので、勝手にゴッドファーザーでもただいまから観劇しようと思う。
有名なシーンとテーマソングは知っているんだけれど、
ちゃんと見たことが無いような気がするんだよな。

他人の家で勝手する。
いいことではないか。

というか、なんかお腹の調子悪い・・・下痢??


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