雨予報だった親族の結婚式当日、願いが届いたかのように早朝から雨上がる。 薄い曇り空程度でひどい暑さでもなく。
とにかくもう全てが素敵で可愛くてスマートなお式だった。 いまどきはこんな感じがスタンダードなんだなあとほのぼの。
そういえば、 私が22〜30歳あたりまでに出席した披露宴といったら、白無垢→色打ち掛け→ウエディングドレス(真っ白)→カラードレスまでがド定番で、下手するとこれに〆(お見送り用の装い)のカラードレス2着目、振り袖なんてパターンも多かったものですよ。
そしてこれまたド定番だったのが→上司やら議員の謎スピーチ、ところで誰?的な仲人夫妻に、新郎新婦ご友人が集団で歌うてんとう虫のサンバとお嫁サンバのWサンバ攻撃。挙げ句の果てには新郎の先輩か係長か課長レベルの人が悦に入って歌う長渕の乾杯。 何より高砂には金屏風というのがお決まりだったわけで。
やがて時は経ち、 令和のお式はとてもシンプルかつアットホームで距離も近く終始微笑ましい。 どうよこの対比。
さらば金屏風、さらば2大サンバ。さらば懐かしき過去の遺物たち。
若人よ、これは都市伝説ではないのだ。 祖父母らの古の結婚式ビデオでも探し出して見てみるが良い。 そこには高砂の金屏風もメンデルスゾーンも、仲人も議員&上司スピーチも2大サンバもフルセットで収録されていることだろう。
なんだったらそのまたもう一つ昔のド定番、お謡い(高砂)が映像で残っていれば儲けものでしょうて。 昭和まではまだこれが基本セットでしたから。
いやはや、人様の結婚式はいつ行っても面白いものです。 私は昭和40〜50年代には叔父叔母の、20代からは友人知人親族のと各年代世代の宴をバカウケ楽しんで参りましたが、この度の令和のお式にいちばんの距離の近さと温かみを感じました。
何はともあれ、新たな門出に永遠の幸あれ。
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