デイサービスをたった1日で出禁になったオトボケ様を、あたたかく迎え入れて下さったデイケアになんとかかんとか通い始めたのが6月アタマ。
ゴネはしても迎えにこられればイソイソと出かけてくれていたのが突如豹変したのが今月半ば。
朝、私が2階から降りてくるなり「ねえ、頭が痛いからなんかガッコウみたいなとこいきたくないんだけど」と言う。
このとき私が驚いたのはその拒絶反応よりも、今日ガッコウみたいなとこに行かなければならない日であることを記憶していたことのほうだったが。
ここで一度すっとぼけてみた。
「ガッコウみたいなとこって何だっけ」
「ほらー、何か私が行ってるとこあるじゃないのー。ガッコウみたいなとこ。迎えにくると悪いからさあ、休むって電話してよ−」
ほおおおおお、すごいね。
とりあえずまだ迎えに来る時間の2時間前なので「はーい、わかった電話するね」と一端スルーして朝食を用意する。
食事すれば忘れるだろうとタカをくくっていたら、しばらくしてまた言う。
「ねえー、私アタマが痛いからさあ、ガッコウみたいなところ行きたくないから休むって電話して−」
ほえええええ、覚えてらあ。
鎮痛剤を渡したら「なんで?痛くないのに」ですと。とりあえず仮病なのは確定。
お迎え30分前でも同じ言葉を繰り返したので、これは無理強いすると面倒なことになるやつと感じたため、施設にお休みの電話を入れる。
翌朝も、デイケアの日ではないのに朝一から「私具合悪いからさー、ガッコウみたいなところお休みするって電話してー」と言う。
この日は一日中ひっきりなしに同じ事を繰り返し言い続けた。
なんとまあ、翌々日も一日中言う。
すっかり登校拒否モードに入ったようだ。
もちろん理由など聞いても「頭が痛い」とか「具合が悪い」としか言わない。 理由など記憶しているわけもない。 元から他人とかかわるのが苦手でプライドが高く、自分を年寄りとも認知症とも思っていない上に協調性がゼロな彼女のことだから、どっちみち何か些細なことが気に障っただけに違いない。
ごきげんに行ってくれればリハビリになって良いと思っていたが、リハビリが功を奏して記憶ができるようになったとたんに嫌だと思う感情だけを保管してしまい、このような登校拒否反応が出たということか。
というわけで、一端これが落ち着くまでお休みしておいたほうが良いかと判断し、デイケアに行っていた記憶が失せるまで放置してみようと思う次第。←だが今のところ毎日毎日目覚めるたびに「休むって電話してよ」と言い続けている。朝だけでなく昼寝から目覚めてもうたたねから目覚めても言う。なんなんもう。
まー、もう87歳なんだから嫌なことは嫌で構いませんよ。無理強いもしたくないし。 家の中でご安全に自分のペースで好きなことだけしてればいいんですよ。
とはいえ夏は日中外を出歩けない分デイケアがものすごく助かっていたんですが、本人が拒絶したらこっちはもうなすすべなく。せめて生活するだけの筋力が落ちないように私が日々気遣わねばならないってだけで。
てか、ほんっと私はこういう年老い方だけはしたくないもんですわ。 運動行ってきます!!
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