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僕ぁ、決して善い人間ではありません。 悪い人間かと云うと、そう云う訳でもありませんが。
でも、決して善い人間ではありません。
そして、出来た人間でもありません。
だから、未だ選ぶ言葉や態度の端々には隙があるし、必ずいつ何時でも筋が通っているかと問われれば、勿論NOです。
でも、其んな小童は 一度でもいい、繕いだらけの此の心から 心の底から 誰かを信じてみたいのデス。 信じてみたいだけなのです、心から。
此の言葉を選ぶ作業も、此の距離も、凄く煩わしく感じます。
未だ見ぬアナタを、手探りで探す作業には 此の言葉も距離も、酷く煩わしいのです。
此んなに求める心が、苦しいのです。
何時か何処かで、出逢う筈のアナタが 必ず、僕の涙を拭って下さる事が出来るやうな そんな御人だと、確信して止まないのです。
アナタを捜す為に要する道も時間も そして此の世界も 僕には未だ遠くて仕方が無いけれど。
手を伸ばしたって届かないのは、十二分に承知の上。 でも、いずれアナタに触れるために こうして無心に手を伸ばすのです。
杖も無く、方位針も無く。 只 唯 手探りで アナタを探し出すのです。
必ずや、アナタに触れたいのです。
いずれ
いずれ
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