このごろの。
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2002年06月26日(水) キルフェボンのいちじくタルト。

先月亡くなった矢川澄子さんのことを

検索していたら小池一子教授のお姉さんだと知って

椅子から落ちそうになるくらい驚いた。

わかる。わかる。書けないけどなんかわかる。



ひさしぶりにキルフェボン(おいしくてすばらしいケーキ屋)へ。

手みやげにしようと思って立ち寄ったのでした。

選んだのはいちじくのタルト。

宝石みたいにガラスケースにならんでいるタルトたちを

選ぶのは大変だったけどいちじくで正解だった。

待っている間中(すごく混んでいる店なのです)

おそろいのバンダナを巻いてかわいいエプロンをして

働いている20名くらいのかわいい女の子たちを

見ていたらむしょーにうらやましくなって

会社をやめてここで働きたいとまで思ってしまった。

でもみんな小さくてかわいいからわたしは入れないかも、とか。

そんなことを考えていたら

今日読んだかわいい話のことを思いだしました。

カレル・チャペック「郵便屋さんの話」。

郵便局の局員さんたちが帰って夜もふけると

郵便局の妖精(ハツカネズミくらいの、それはかわいらしい、

それでいてあごには真っ白いひげをふさふさとはやした小人の一団)

がこっそり仕事をして、さらにその後に手紙を使って

トランプゲームをしているという話。(主軸は違うんだけど…)

そのトランプゲームがまたすごくよくて

(あ、かれらは封をきらずに手ざわりと温度で手紙の内容が
 わかって、額につければ中身も読めてしまうんです)

札(手紙)の順位がすてきなのです。

いちばん弱い7が

─いいかげんな、口さきだけの、いわばうそばかりの手紙

その次に弱い8が

─よくあるやつですが、しかたないから書いた手紙

その次の9が

─ただ、ていねいで、礼儀正しいという、ただそれだけの手紙

さらに次の10が

─おたがいにおもしろいできごと、
 めずらしい話しというようなものを知らせあう手紙

次のジャックは

─人を喜ばせたい心から書いた手紙

次のクウィーンは

─仲のいい親友どうしの手紙

その上のキングは

─愛の手紙

最後に一等つよい札は

─人がまごころをこめて書いた手紙、(中略)
 自分自身よりももっとだいじに思っている人にあてた手紙


なんですって。




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