2003年08月10日(日) |
正直、もういいと思いながらも |
読んじゃいました。小林よしのり「戦争論3」。以前、「わしは日本のビンラディンになるぞ!!」とかおホザキになったときには、さすがにもう付き合いきれんとはおもってたんですが。で、どうせいつものパターンだろと思いつつも読んだのですが・・・。腐っても鯛というか、やっぱすごいというか。漫画描きの部分でいわせてもらうと今度のはすごかった。
とくに飢餓の状況でうまれた赤子がそのまま死んでいくシーンはすごすぎました。やっぱこの人はどこまでいっても漫画描きですな。そこの部分の才能や潜在能力に関してはスペックバカ高だなとあらためて思い知らされました。内容のイデオロギーとかそこら辺に関しては、私は言及しません。まだその力は備わってないので。
ただ、一つだけ読者はそれがあくまでも、「小林よしのり」の世界であることだけは自覚してほしいと思います。ちゃんと一度は自分で消化して自分の中である程度の相対化はしましょう。そういう基本的なことが出来ずに、100パーセントの信者になって受けウリを垂れ流すことしかできなくなったらおしまいです。宗教にしろイデオロギーにせよ、盲信して暴走する人間ほど怖いものはありませんよね。正直きもちわるくもあります。
つーか、思想的にもある程度のバランス感覚のある人じゃないと正直関係を構築するのが難しくなってしまうんじゃないかと。ま、なんにせよ、この手のもんはちゃんと自分の生活を構築した人のみに許される一種の娯楽にすぎないのですが。
|