すずキみるくのGooden 妄言
旧牛乳式形而上精神論理構造研究所日報

2004年01月23日(金) 多少邪な動機で

椎名誠の「ばかおとっつぁんにはなりたくない」を読了。椎名誠の読書量はすごいなあとつくづく思う。このおっさんは読書のあいだに人生を余暇でやってるんじゃないかと思えてきたり。あと思ったのはこの方は戦後の第二世代に分類されるなあと。

これはオイラのかってな分類なんだけど、戦後の人間ってある程度考え方が分類できると思うんですよ。まず第一世代が戦後すぐの人たちで高度経済成長の主役になった人たちですな。この方々は基本的に戦前の教育を受けてきておまけに兵隊にいったりしてますから、民主主義が浸透したとはいえ、行動パターンや思考パターンは戦前にちかいんですわ。一般的な傾向はやっぱり滅私奉公だったり権威に弱かったりするわけです。

んでこの後に出てくるのが第二世代の方々ですな。この方々は敗戦後に一気にリベラルになった教育が直撃した方々ですね。考え方は非常に合理主義てきで反権威主義的で理想主義的でちょっぴり独善的。調子にのると浅間山荘にたてこもったりよど号ハイジャックしたりとヤンチャなことをしてしまうほどのパワーのある方々です。一時期は本当に元気だったなあ。

ちなみに雁谷のおっさんなんかは確実にここに入りますね。

で、オイラなんかはその第2世代のおっさんに喧嘩吹っかけたい自称第3世代なわけです。まあ、その論旨が、「うっとおしいよ、オッサン。」とか「それはおまえの独善だろうが、ボケ!!」とか「みんなお前とおんなじこと考えてるとかってに思い込んでんじゃねえ馬鹿!!」とか「けっきょくテメーらなにもたいしたことできなかったじゃねーか!!」などの非常に後ろ向きの論旨しかないのがちょっぴり恥ずかしいけどね。いや、そこら辺はこれかたゆっくり考えます。ハイ。

んでまあ、椎名誠はやっぱ言ってることが第二世代だよなあと。いろんなとこに冒険にいくようなやたらパワーのあるところも第2世代ですな。ただ第2世代にありがちなやたら鬱陶しい独善をあまり感じなかったので非常におもしろく読めました。ハイ。今度小説もよんでみよ。

追記 とんでもない愚行を犯す。





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