My Precious Memories

2003年04月27日(日) 追いつけない世界。

あたしは此処に居るのに。
あたしは何処へ行っちゃったんだろう。


一年と数ヶ月ぶりに、高校時代の友達と逢った。
池袋にて、合唱部の飲み会。
幽霊部員だったあたしでも、みんな優しく迎えてくれた。

正直、飲み会の話を聞いた時、かなり迷った。
あたしなんかが参加しちゃっていいのかな・・・とか。
だけど、久し振りにみんなに逢ってみたかったから。
勇気を出して、参加してみたんだ。

懐かしい顔。
だけど、みんな凄く大人っぽくて綺麗になってた。
当たり前のように、あたし以外はみんな女子大生やってて。
サークルの話とか、講義の話とか、バイトの話とか。
そういうのに、あたしは全然入れなくて。
「大学へ行かなかった」自分を、意識してしまう。

お酒は控えめに。
それなりに色々お話して、飲み会終了。
帰ろうかとも想ったけれど、なんとなく2次会へ。

2次会のカラオケは、かなりのハイレベル。
さすが、合唱部!
みんな上手くて、ずっと聴き惚れてた。
自分の歌の稚拙さが、厭になるくらい。
最後に何故かハレルヤを歌って、本日の予定は終了。

楽しかった。本当に。
だけど、どうしてだろう。
周りの世界が、ずっと遠くに感じられた。

あんなに笑って、あんなに楽しくて。
こんなにみんなのコトが大好きなのに。
どうしてあたしは、いつでも輪の中に入れないのだろう。
無意識の内に自分を演じ、心を遮断して居る。
そんな、昔のあたしに戻ったみたいな感覚。

結局、何も変わって居ないのかな。
あの人が居るというコト以外は。

学校にも部活にも、あまり行ってなかった。
そのコトを、少しだけ悔しく想った。
あたしもみんなと同じ時間を、一緒に過ごして居れば。
部活も適当に頑張って、大会で一緒に涙したり出来れば。
少しは、変わっていたのだろうか。
それとも、やっぱりあたしは「友達」や「人間関係」が苦手で。
何処へ行っても、変わらずに。
誰かと仲良くするコトが出来ない。
仲良くする方法が、判らないままなのだろうか。

どんなに追いかけても、追いつけない。
届かない世界もあるんじゃないかな、って。
帰りの電車の中、一人、考えて居た。


家に帰って来て。
あの人の笑顔と、スピカのピンと立った尻尾を見て。
自分の戻るべきこの小さな家を、とても愛しく感じた。




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どうか、みんな、みんな。
笑顔で、倖せで居て下さい。
あたしはいつでも、みんなの笑顔を祈っています。


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