去りゆく日々の中に。 あなたを、見つけるコトが出来たのだから。 あたしはいつでも、笑顔で朽ちてゆける。
「あたし」が無くなりそうな、予感。 明日の保証は、何処にも無い。 そして、今の確証も。
ただ、ひとつだけ。 あたしの隣で揺れる、尊い灯火。 二つの魂、重なる瞬間。 ひとつになった鼓動が、教えてくれる。
「ここにいる」というコトを。
忘れたくない想いがあるから。 伝えておきたい想いがあるから。 あたしは、ここにいるのです。 あなたの傍で、限りない明日を想うのです。
あたしがあたしじゃなくなる前に。 取り戻したいのは、あの日見た景色。 自分だけの色に染まった、無意味な空間。
手を伸ばせば、すぐに。 届きそうなのに。
なのに。
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