駄文
蒼海 零



 (困惑)


どうしよう。返事返したい。

おめでとうって言いたい。
あの先生だから、結婚なんてすごく大きな強い決心をして言ったのだろうから、
絶対おめでとうって言ってあげたい。

・・・こういう、「絶対言いたい時」ほど我慢しなければならないのだろうか。

もしここで「連絡」を取ってしまえば、受験が終わったときに
何か悔いが残りそうな気がする。

もしここでメールを無視してしまえば、受験が終わって話せるようになったときに、
幾らか達成感のような、すがすがしい気分になれるだろう。
自分の大切な人すら閉め出して、最後まで自分の意志を貫くことで、
きっと自分の意志の強さに自信が持てるようになるだろう。
それは良い事だ。
でも、自信を持つためにあの人と連絡を絶ったワケじゃないんだ。
裏切ってしまった彼女の痛みを少しでも分かるため(そんなもの一生分かりはしないのだけど)、
自分への罰、そういう意味で私は自分の生命線を自ら絶った。

決して、決して、自己満足に浸りたかったためじゃない。そして浸るためじゃない。

「自分への罰」なのならば、自分にとって1番つらい決断をすべきだろう。
(それは、今このメールを無視して1ヶ月後に伝えるという薄情な行為)

でも、そうしたらきっと自分の決断に満足してしまう。
満足してしまったら、駄目なんだ。
私は、苦しまないとダメなんだから。

・・・こう思っていることさえも自己満足?自己陶酔?

キリがない。どうしたらいい。



どうしたらいい。

今夜中に決断する。どうしたら。・・・・・・・先生。


2002年02月02日(土)
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