衛澤のどーでもよさげ。
2004年04月18日(日) テキトーでよござんすよ。

季節に一回は高校生時代の友人との会合を持つように気を付けています。今日も花見を名目に見る花もないのに花を見る気もないのに集まりました。主に飲み食いが目的となります。この集まりも長いこと続いているなあ。やってることは学生時代から一切変わってないや。あはははは(乾)。

花見が名目だから一応弁当などを各自つくって持ち寄って、などして一ト通り食べて腹が一杯になったところで半斤のパンを取り出して「ハニートーストをつくるぞー!」と宣言する女子がいたり。いま喰ったばかりで腹が一杯だろうと突っ込んでも「だってつくりたいもん」と強行する女子もいたり。ああそうかいじゃあつくれよ、という段になって
「どうやってつくるんだろう?」
「さあ。」
とか怖ろしい会話をする女子たち。いつものことだから気にはしませんがね。

ハニートースト。それはパンをくり抜いて耳と白い部分とをそれぞれに焼き、白い部分は蜂蜜に浸し、その工程の後白い部分を耳に戻し、アイスクリームなどをトッピングして食べる甘いデザートのようなもの。しかし、その甘い名の響きとは裏腹に、豪快なアウトドア料理でした。
中をくり抜いたパンの耳はオーブンに入りませんから、ガスバーナーで焼きます。ガスバーナーを扱うには危険物取扱と溶接の免許が必要になりますから、それ等の免許がない人はつくろうとしないように御注意です。調理師免許は特に必要でもありません。ガスバーナーを使うときは必ず屋外で。屋内でやるとパンだけでなく建物まで焼いてしまいます。



(↑屋外にてガスバーナーでパンを焼く風景)


蜂蜜が要るぞ、という段階になって「蜂蜜がない」とか言い出す女子。直後に私に匙に入ったシロップ状のものを差し出して舐めさせる女子。
「大丈夫?」
「大丈夫だろう」
私の返答を聞いて調理に戻る女子。おそらく、私に味見をさせたメイプルシロップは蜂蜜の代用品にしようと見つけ出したもので、いつからキッチンに存在するのかが定かでなかったのでしょう。

でき上がったものは、豪快な見栄えです。味は、しっとり甘く乙女好みです。メイプルシロップを使用した時点で「ハニー」トーストではなくなっていることは集まったうちの誰ひとりとして気付いていません。細かいことを気にしないのはとてもいいことです。食べている間の雑談に
「ハニートーストって、かつてはマハラジャのメニューにあったんだってね。」
「マハラジャに通っていた頃、飯島愛ちゃんがよく食べたってTVで言ってた。」
という話を聞きました。ナンパな兄ちゃん姉ちゃんが集う場所だと思っていたマハラジャがこのようなワイルドな食べものを供していたとは。ただのディスコではなかったのだなマハラジャ。やるなマハラジャ。などと思いつつ、完食致しました。

「つくり方を知らなくても何とかなるもんだねー。」
「食べられるものができてよかったよねー。」
……ああ、はい。何もレシピ通りにきっちりせずに記憶だけを頼りにつくってみても、ちゃんとおいしく食べられるものができたではありませんか。テキトーでよござんすよ。ほんとうに。


エンピツユニオン


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