2004年05月10日(月) 気合いだ!
その映像監督は姿を現すなり言った。
「ぼくは周回遅れのトップランナーです」
映像作家として最先端を走っている人だ、と紹介された直後の発言だった。
いろいろと自分の活動について迷っていろいろな人の意見を聞いてきたぼくだけれど、この監督の談話をTVで見聞きして、今後暫くは迷わなくてよくなったように思う。結論としては、ぼくの考えは間違ってはいなかった。
妥協してはいけない。
魂のすべてを作品に込めろ。
依頼人の言いなりになるな。
心意気を見せろ。
気合いだ。
これでいいんだ。手を抜いたら自分も作品も作品中に生きる生命も正当な評価を受けられなくなる。魂込めずして生きたものは仕上がらない。他人の言う通りのものをつくっていては「自分のもの」はできない。つくる者の心意気が見えれば作品はもっと愉しくなる。最後にものを言うのは気合いだ。気合いで受け手を引き摺り込め。
今後もこの方針で活動していく。気に入らないなら受け止めてくれなくて結構。ほしい人がほしいだけ拾ってくれればいい。どのような媒体であれ、「よいもの」をつくればよいものを見ることのできる人は認めてはくれる。認められることがないとすれば、それは自分が悪い。