衛澤のどーでもよさげ。
2004年06月01日(火) 最早や夢ではない。

「超伝導リニアモーターカー」。
この言葉を知っていますか。

ぼくが生まれる前から開発がはじまった「夢の超特急」。磁力を使って宙に浮いて走り、その最高速度は時速500km。東海道新幹線が開通して間もない頃に開発がはじまったそれは、その時代ほんとうに「夢」だった。学年雑誌のグラビアページなどに「想像図」がイラストで掲載されていた。
1979年発表のアニメーション「海底超特急マリンエキスプレス」(原作:手塚治虫)は、これがモチーフにもなっていると思われる。折りしもこの年は、最初の実験車両ML-500が鉄道の世界最高速度である時速517kmを記録した年でもある。

その後、ガイドウェイ(線路)のかたちが「逆T字」型から「U字」型に変わったこと、伴って有人走行が可能になったこと、実験線が当初の宮崎県から山梨県に移ったことなど、1980年以降の開発状況はあまり公けに知られてはおらず、いままだ「夢の」乗り物だと思われている。だが、もう「夢」ではない、ということを、どれだけの人が知っているだろう。

こちらのサイトを御覧頂きたい。
LINER EXPRESS
リニアモーターカーの現在が見える。もう「夢」ではない。人間が乗っても大丈夫。ガイドウェイさえ敷設できれば大阪−東京間がたった1時間で行き来できるようになる。
そしていま、その世界最速の列車に無料で乗る機会を得ることもできる。少し先の未来を、体感することができる。「少し先」の未来だ。最早や遠い未来の話ではない。


エンピツユニオン


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