2004年06月17日(木) こつじきのように。
所持金預貯金食糧がすべて尽きてしまって来月半ばを迎えるまではどうにもならない、という状態になったと数日前の当日記に書きました。
あれから。
私はこつじきのような生活をしています。
一日自宅で水だけを恃みに作業をして、日没近くに実家へ入浴に行きます(拙宅には風呂がないので)。そして、入浴を終える頃は丁度実家の夕食が済む頃なので、「捨てるくらいならください」と残飯を貰って食べています。
「こつじき」、漢字で書くと「乞食」です。「こ○き」と普通は読みますが、この言葉は出版コードに引っ掛かることがありますので、敢えて古語の読み方で。
人並みに食生活を送ることができている人から見ると、何と見窄らしい、惨めな生活をしているのだろう、と思わざるを得ないかもしれません。しかし私はこの経験は自分にとってとてもよいものだと思っています。
何しろ、空腹感が極限にまで達したときに食べさせて貰えるものは、たとえ何もつけない葉っぱ(レタスなど)1枚でも味が濃厚に感じられるし、それだけで空いた腹が僅かにでも満たされてゆこうとすることを実感できるのです。こんな有難い経験はありません。
満ち足りた人からすれば、こんなことは戯れ言に過ぎず負け惜しみにしか聞こえないかもしれませんが、でもほんとうに私は倖せです。
「どうしよう」と思うことが世の中、多いです。でも、大抵のことは「何とかなる」のです。いまの私が「何とかなっている」状態ですね。
【余談】
近所の家電量販店が、また醤油1Lを無料配布する模様。「タダなら貰わないと損」という関西人の心意気(苦笑)が働いていますが、以前に同じ家電屋さんで貰った醤油(やはり1L)が未開封のまま保存されています。貰わない方がいいのだけれど、貰いたい。欲張りですねえ。