2004年07月13日(火) 重圧。
自分が構築した世界や生み出した人物がどのように動いてゆくのかなど、つまり小説を書くことには、巧く書けるかどうかは別にして、とうに慣れてしまっている。だから、多少難しい題材でも小説の体裁なら何とか書くことはできる。
自分が生み出したものについてのみ責を負えばいいことだから、出来不出来は概ね自分に係る。それは当然であって仕方がないことだ。
しかし、他所さまの街や国や文化やそこに住む生命については、責を負いきれないだけに努々「気楽に」など書けない。まして、これまで他所さまの世界に触れたことのない人には興味を持って貰えるように、知っている人にも愉しく読んで貰えるように書かなければならないとなると、これはいまの私には難題としか言いようがない。
職業作家ならやって、できて当然のことだけれど、それと巧く書けるか否かはやっぱり別のことだ。
書きはじめて3日。
3日経てば、小説ならば幾ら行き詰まっていても何らかの展開を見ることができる。そうでないものは、それすらできないこともある。
重い。この重さを抱えきらないのは、抱えようとするものが重すぎるからなのか、私が衰えすぎてしまっているからなのか、どちらなのだろう。
【今日の切実】
散髪したい(もうぼさぼさ)