2009年09月08日(火) しごと。
「堺雅人」という名を聞いて思い浮かぶのは何故かどうしても佐々木蔵之介さんの姿でどうしようもない衛澤です。
■先日までIllustratorで作成していた原稿が、昨日早くも製品となって印刷所から帰ってきました。ちょっといい紙(コート紙)に印刷されると自分で刷ったゲラより二割増しくらいに見えますね。
印刷所に渡すデータの形式とか必要なデータ一式とか、よく判らないままにCDでデータ受け渡しをしたのですが、過不足はなかったようで印刷所に叱られることもなく、無事に納品されました。
A4判三ツ折りリーフレットなのですが、二〇〇部という少部数なので「折りなし」で納品して貰いました。その方が幾らか料金が安くなるので。という訳で、これから二〇〇枚を三ツ折りしなくてはなりません。
■リーフレットを納稿したかと思えば、今度は一枚もののカラー原稿という案件が舞い込んできて、今朝までそれに掛かっていました。原形は白黒で作成済みだったので、それに色を乗せていくかたちで進めていきます。カラーコーディネイターの資格を取っておいてよかったと思いました。
資格を持っていると言っても既に配色されたものを見て「これは○○の効果を意図した配色」とか「補色を彩度違いで並べて目立たせている」とか、その程度のことが判るだけで、手本も見本もなしに白地図にぱぱぱと配色できるほどの技倆があるかと言えば、私の場合はそうではないのです。
そんな訳で、配色見本の教科書を参考にしながら配色。暖色・寒色・中間色をそれぞれ明度を変えて配置することで活動的なイメージをつくり出すという配色見本を参考にしていたのですが、私は暖色をつかうのが苦手なのだということがよく判りました。最近になって赤い服など着るようになりましたが、原色やそれに近い赤色をデザインにつかうのは、まだ度胸が要ります。
同様に、黄色も思い切りが必要な色です。明度が低めだったり赤みがかっていたりするなら何とかなりますが、原色の黄色やカナリーイエローだとかを身に着ける度胸はまだありません。今回の原稿では差し色に使ってみました。青色と組み合わせるなんて自分にしては大胆なことをしたと思います。配色としてはちっともめずらしくはないんですが。
こんな人なので、気が付けば寒色〜中間色の配色ばかりしてしまっています。青色と緑色ばっかり。ひどいときは青色の濃淡だけで何とかしようとしています。
こんなのでも経験を積めば一端の配色屋になれるんでしょうか。
■前段でお話ししました一枚もののカラー原稿は印刷所には出さず、近所の施設で貸し出してくれるプリンタをお借りして刷ることになっているのですが、それには先ず原稿を刷り出しておかなければなりません。データから直接印刷物をつくれる仕組みは、まだこの施設にはないのです。
ところが、作成した原稿は仕上がりサイズがA3判、私が使用しているプリンタの印刷可能最大サイズはA4判、ということで、原稿データをA3判OKプリンタ所有の知人に渡して原稿を刷り出してもらうことになりました。
今日の昼前にその知人から「データを受け取りに行きます」という連絡が入りまして、原稿データは昨夜のうちにできていたのでそれを直ぐにブランクCDに入れました。原稿データは二〇メガバイトちょっと。CD一枚には七〇〇メガバイト収めることができます。
空白が、勿体ないよね。
そう思った私は原稿とは毛頭関係のない音楽動画データを五〇〇メガバイト近く、原稿データと一緒にCDに放り込みました。知人はデザイン業にも関わっている人だから、♪わからない、わからない、お前じゃないし♪なんて歌詞の曲には共感してくれると思うんだ。はたらくおとなだから♪一生懸命働いて、家に帰って、ただ寝るだけ 一生懸命働けば、僕も何かの役に立つかも♪とか、判ってくれるんじゃないかな。愉しんでくれるといいな。
■そんなこんなで本業以外が立て込んでいたのですが手が空きましたので、ずっと書きたい書きたいと思っていた新作執筆に取り掛かりました。
もとい、取り掛かろうとしました。
あの、何故なんでしょうね。本業に取り掛かろうとすると途端に頭の中に靄がかかったように自分が考えていることが自分に対して不明瞭になるというのは。
当たり前ならどんどん物語の場面が脳内で再生されて、それを表現し得るフレーズが溢れるように指先、筆先から出て行くのですが、不調時は幾ら捻り出そうとしてもカスも出ません。こういうときは決まって背中と腰の境いめ(判るかなあ?)が凝っているように怠くなって、小一時間ごとに横にならざるを得なくなります。で、横になったらそのまま眠っちゃったり。
怒濤の勢いで何十枚もの原稿を一度に書き上げるのも自分だし、集中しているつもりでぼんやりしていて一日中机に向かっていても一ト文字も書けないのも自分。同じ自分のはずだけど、それぞれは互いを他人のように感じているんだよねー。