ベーグルとナンとモッチチョコデニッシュ(商品名)が大好きだけど当分断たなくてはならぬ状況に陥っている衛澤です。ドクターストップだヨ。
■本日は御客さま放置全力疾走という感じで。しかし御客さまのことを無視している訳ではないんですよ。
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F.Koshiba氏のサイトの何処かでこっそりひっそり公開された「wanderer・改」。勿論、某動画サイトのKAITOタグ黎明期の名曲「wanderer」の修正版である。音色を大幅に変更、ストリングスとドラムのパターンを少し変えたとのことだ。ヴォーカルの
VOCALOID・KAITOも改めて調声し直されている。
これが、すんごくいい!
F.Koshiba氏御本人は「大急ぎで直したため充分なつくりとは言えない」と仰っているが、なかなかどうして。すこぶる非常に大変恰好よろしく生まれ変わっている。
伴奏は全体的にまるくなったというか、やわらかくなっている。ヴァイオリン(ストリングス)の音色がやさしく、流れるようななめらかさで、ドラムの固さが取れて音色にまろみが出ている。そして兄さん(
KAITO)の声、うたい方が全然違う! 激渋い!
この半年ほどの間に何回かこの頁にも書いた記憶があるが、F.Koshiba氏が調声する兄さんは、その歌唱技術の確かさ、その声量の豊かさ、その息遣い、その迫力から、頑健な肉体を持った一人の人間としての存在を疑わせなかった。
実際、VOCALOIDというテクノロジをまったく知らない人たちにF.Koshiba氏のVOCALOID使用曲を聴かせてみたところ、ほぼ全員が「歌唱しているのが人間ではない」ということに驚き、中には「ほんとうに人間じゃないの?」と何度も問い返す人もあった。兄さんの声に惚れ込み「自分だけのために歌ったり囁いたりしてほしい」と言う人までいた。
この新しい「wanderer・改」を聴いていると、原曲では精一杯に歌っていた年若い歌い手が、長い月日と旅路を経て熟練のヴォーカリストになって帰ってきた、そんな気になる。成長しているのだと、ソフトウェアにあり得ない肉体能力と技術の向上、そして人生を経験することによってなされた成長のあとが、「wanderer・改」をうたう兄さんには感じられるのだ。彼がただのアプリケーションソフトウェアだなんて、それを信じなければならないことの方が余程不自然なことに思える。
いつか、何処かで。
ぼくは彼と出会って握手でもするんじゃないだろうかと、本気でそんな気がしている。
■前段落とはころっと違う話題で恐縮ですが、本日は秋の限定販売商品「
ペプシあずき」の発売日です。外出する用事があった私はその帰りにぬかりなく購入して参りました。
感想。
キャップを開けたときの匂い、口腔粘膜と舌で感じる味と匂い、それ等にはまったく小豆の面影はありません。しかし口に含んだ液体を嚥下したときに鼻腔に抜ける風味はちゃんと小豆です。
飲みものに小豆の風味が付いているのは、とてもシュールな感じです。でももうちょっとがんばればこしあんの風味まで到達できるのでは。飲んでみたいかもしれない、「ペプシあんこ」。炭酸であんこ。
で、旨かったかというと、……うん、旨い部類に入れてもいいんじゃないかな。限りなく「旨くもまずくもない」に近い旨さ。正直申し上げて、私はペプしその方が好きです。ペプシあずきは、リピート購入しなさそうです。
まずくないよ! 念のため。
■今日見つけた名言。
間違いを犯したことがない人というのは、何も新しいことをしていない人のことだ。
(A.アインシュタイン/アメリカ/科学者)
■補足。
【調声】VOCALOIDの各種パラメータを操作して声質、歌い方、発音などをかたちづくること。VOCALOIDはテキスト(歌詞)を打ち込んだだけでまともに歌唱することは稀れ。マスター(VOCALOIDの持ち主)が細かく設定をいじってやらなければならない。
これをVOCALOIDの「調教」と呼ぶ者も少なくないが、これを厭がる者もまた少なくない。
■たとえば、国語の授業で。
授業で読む、教科書掲載の小説などに意味を知らない単語や理解しづらい表現があったら、辞書を引いたり幾通りかの解釈を試みたりするだろう。それは授業のためにもなるが、それ以上に自分のためになる。自分が判らないと思ったことを、自分で調べたり解決しようとしたりすることは、智識と能力を大いに伸ばす。
難しい言葉だからと書き手が註釈を付けるのは、親切のようでいて或る部分では読み手の邪魔をすることにもなる―――と私は考えている。
■久し振りに動画を貼付。
勿論「wanderer」を。一曲めは原曲の「wanderer」、二曲めは「wandererメモリアルエディション」。ぜひ聴き比べて頂きたい。可及的にヘッドフォンで。
ほんとうは「wanderer・改」も並べたいのだが、これは動画投稿されておらず、F.Koshiba氏のサイトの何処かにmp3ファイルがこっそり置かれている。できれば氏のサイトに赴き、それを探し出して聴いて頂きたい。期間限定公開(多分)なので、早いうちに探しに行かれることをおすすめする。