�蠧�記
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お母さん、あなたにはあなたの苦労があったでしょうが、もっと野太く生きて欲しかった。今ここに居て、もっと私と何か言い合ったりして欲しかった。もう少し生きる気力は無かったのかしら?もっと楽しく旅をしたかったよね。 何度も、あなたが死んではいなかったという夢を見た。でも目が醒めるとあなたはいない。 例えば、青島幸男さんのお母さん、意地悪ばあさんになって欲しかった。 あなたはずるいよ、いい役を取って。 私があんなに早く嫁に行かなければ、あなたは今でもまだ元気で、お祖母ちゃんみたいに夜中に寝巻きで徘徊したりするべきだったよ。そうしたらあなたは、きっとなぜおばあちゃんが夜寝間着のままそんなにも何とかあなたの実家のお母さんに談判しにいかずにはいられなかったか理解したでしょう、自分がご近所の人たちにいいお嫁さんとみなされるかどうかという見栄だけではなくて、優しいお母さんとして愛されたい、いいおばさん、可愛いおばあちゃんになりたいという願いだけではなくて、神風だけではなくて、もっと本当に必要な粘りを見せてくれたんじゃないかな。あれは、栄養が足りなかったのか、やっぱり貧しさかな。 私が夢や目標を持ってスポーツなどで一心に頑張っていたら、あなたはもっと長生きしたかな? あなたの息子が私に大きくなったら整形手術を受けさせてやるなんてあなたに言ったというのは間違いだ。 もし傷をつけたのが故意で無かったのなら、そんな言葉は出てこなかったはずだ。 あなたが私をうんだのは間違いだったのだ。 女の子が欲しかったなどというのはあなた方のエゴだ。人は見た目で判断されるべきではないという美意識さえあなたは持てなかった。これが心の貧しさでなくてなんだろう?傷つけてごめんという謝罪も無かった。人は食べ物だけで生きているわけではないんだ。 お母さんの一人っ子に生まれたい。そして、体力とか、資金とか、そんなことは心配しないで、一緒に世界を旅しようよ。 あーでもあなたは、突然のふらり旅は嫌い。法事みたいに一堂に姉妹一族が集まっておしゃべりするのが好きだったのね。でももうあなたの法事はする人はいない。きっとあなたはわがままだったんだ。私はあなたのようなわがままはできなかった。旦那さんについててもらったなんて、らうらやましいですよ。正直私はあなたに感謝できません。 私は産んでもらって有難いと感謝はできません。
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