つぶやき。 /  
 
京都と大正浪漫。 / 2003年05月29日(木)
 

先週の今頃は京都行きの夜行バスに乗ってまんじりともしない夜を過ごしていました。
もう一週間たったんですね。はやーい…。
楽しいことって、過ぎるのが早いのです。

京都では初めて人力車に乗りました。
女の一人歩きはカモみたいでいく方々で声をかけられてそのたびに断っていたのですが、5人目くらいで熱心な勧誘に負けて10分の一番安いので乗せてもらうことに。
でも結果的には乗ってよかったですよ!
確かに、一人でぶらぶらと歩いていたんじゃ知らない所とか知らないこととか回ってくれたり教えてくれたり、ふーん、へー、ほうほう、って感じでした。
商売とはいえ、車引きのお兄さんもいい人で。いいお天気で結構暑くて、汗をぽたぽたたらしながら一生懸命回ってくれました。
お金に余裕があったら一度乗ってみてください。その価値はアリかもです。車屋さん。

今回それで初めて知って、お気に入りに登録されたのが『石塀小路』。
いかにも京都!って感じの所なんですよ。大正とか明治とかの風景そのまんまだそうで。
その石塀小路の入り口で車を下ろしてもらって、ちょうどその時持参していた文庫本(小野不由美著『東亰異聞』)が大正あたりの伝奇ミステリで、多分こんな感じの世界なんだろうなあ…と感慨に浸りながら歩きました。

帰ってきてから、広島にいる友達にその話をしたところ、彼女もその小説を読んでいてその話で大いに盛り上がりました。
本を読むって、もちろん読むことそれ自体も凄く楽しいんですが、もっと楽しいというか醍醐味なのは、その内容について他の人と語り合って時間を共有することじゃないですか?
特にそれがミステリとかで、最後にあっといわされたようなよくできた物だったりすると、それについて話する時はめっちゃ楽しいです。
「最後のあれはビックリしたよね!ああくるとは思わなかったわ」
「あれってこれこれこういうことでしょ?全然分からなかった!」
いや、本当に楽しかったです。ミステリバンザイ!本の虫バンザイ!
『東亰異聞』はひさびさに私の中で高順位にきた大好き小説です。


…もうちょっと詳しい京都旅行記は後日書くかも…


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