流天日記
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2003年06月30日(月) プラ・カード

お昼の後の授業がなかったので
ホーキンスの登山靴をはいて学校周りを散歩する。
霧のような雨が降っていて、
ものすごい数のあじさいを見た。

薬局の前でぼんやりしてたら
男女2人組に声をかけられる。
「私たち、ずっとあなたを尾けてきました」
女は言いにくそうに下を向いて言うのである
「あのぅ、私たちにストマックを買ってくれませんか」

ちょうど私はストマックを持ち歩いていたので
「私のでよければ」てんで女に手渡した。
女は顔を輝かせて男の手を取り
二人は小躍りしながら去っていった。

気がつくと4限に遅れそうな時間である。
やべぇ、てって急ぎ足で歩いていくと
後ろから同じく急ぎ足で尾いてくる者がある。例の2人である
振り返って「なんですか」と言うと
女はまた言いにくそうに
「あのぅ、なんか私たちが引きとめたせいで
あなたが遅刻したら申し訳なくて、少しでもお役に立てたら…」
とぽつぽつ話し、手にしていたプラ・カードをこちらに見せた。
「問3 zheng zhi」とある。
無視して歩き出しても2人はずっと尾いてくるのである。

教室に着くと既に授業は後半である。
後ろのほうからこっそり入って席に座る。
廊下を見ると例の2人がプラカードを持ってにこにこしている。
(完)


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