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残酷を笑う。 - 2002年02月03日(日) 人の習性なんですかね。 吐き気がしますよ、綺麗事じゃなくて。私の性分なんでしょうかね。 知らない人でも痛みを見せられると、考えてしまうんです。ソノ痛みが自分に降ったとき、ソレが笑われたとき、ソノ心の痛みとかね。 だから、人の身に起こる残酷を笑う気がどうしてもしない。 自分で考えることを避けてる、逃げてる人間の上に降る『試練』とはまた違う、痛みとしての残酷を笑えない。 肉体的な痛みとして降るものね。 肉体的な痛みを笑えないのよ。どうしても。 だから、『馬鹿』とか思わないし、見知らぬ他人に『死ね』とまで言える人が当然多く居ることがあまりにも当たり前な事が少し辛い。 他人にね、『死ね』と思ったことはないです。 私の周りに居る、もうどうしようもない力で繋がってしまってる許せない人間に、『死ね』と呪詛する事はあるんです正直。 でも、顔も知らない人に『死ね』とは思わない。 人を、『人だ』と知覚してないから言える言葉でしょう。 人を、ずっと『人』として私は見ていたい。だから『死ね』とは思わない。 他人はね、人ですよ。 身近な許せない人間は、時に醜悪な化け物にしか見えなかったりはする。 でも、全く知らない人は『人』なんですよ。『人』という括りの中にいる。 『バーカ、死ね』と簡単に言えてしまう風潮がいやだ。 通りすがりの人間に、『ばーか、死ね』と言う人が多く居る風潮がとても嫌だ。 ……こんな私は、やはり妙に頭の固い人間なんでしょうね。 -
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