はなこせんせいの日記
教育の現場の様子と気付いたことを折々の出来事に載せて綴ります。

2009年11月28日(土) 電話に感謝

「先生、これで良いんですか?」

お電話いただきました。
子供が持ち帰った工作に
針金状のものが使われていると言うことでした。

制作では、針金状のものは使っていなかったので、
どこから出たものか、先生達でも急きょ調べましたが、
それらしいものは見当たりませんでした。

「こんなものを、もし振り回したら、
怪我をしますよ。見逃していたのですか」

先生が知らずに、
家庭に持ち帰ったと言うことであれば
見逃したことになります。

「お母様のおっしゃるとおりです。申し訳ありませんでした。」

しばらくお話をして、週明けに実物を持ってきていただくことに。
もし、何かの部品が外れた等のことであれば、
二次的な被害を防ぐためにも
すぐに対処が必要です。

「お母様、すぐにお電話いただいて、
ありがとうございました。」

その後、職員ですぐに室内の点検をし、
異常な点は見つかりませんでしたが
今後も、気をつけていくことを
確認しました。
子供達が持ち帰るものも
普段確認していますが、
再度確認。

この仕事で
一番大切で、一番大変なこと。
子供達を自由に過ごさせながら、事故や怪我のないように目配り・配慮をすること。
動き回る子供達。
先生!と方々から係る声。
あっちを向けは、こっちは死角になり見えない。
そんななかで
いつもドキドキしながら
事故はないか、怪我はないか、
危険なものはないかと目配りしています・・・が。

どうしても、見逃すときがあります。
むしろ、見逃しをいかに減らすか
その戦いであります。

ある園では、外遊びすると目が行き届かない部分がでてくるので
極力外遊びはさせません。と保護者に伝えたそうです。
その気持ち、リアルですよね。

百石幼稚園が外遊びを沢山するということは
怪我や事故のリスクが高まることを承知で
子供の成長のために
あえて、取り組んでいるのです。
実際、先生達にとって一回一回が緊張です。

ベテランの先生になると
神がかり的に
「いま、何かあったな」と気付いて
大勢の中のある一点に注目したり
介入して、事故や怪我を食い止めることができます。
園長がよく言う「背中にも目がある」状態です。
職員の、理想、目標です。

そんな風に、日々奮闘しても
ちょっとした油断や隙間に
怪我や問題がおきます。

一番怖いのは、それに気付かないことです。
危険なことがあるのに、気付かない。
問題が起きているのに気付かない。

だから、今回のお電話も、本当にありがたいものでした。
お母様に感謝します。
きっとこのことで、大きな事故を未然に防ぐことができたのだと思います。
ありがとうございました。

園に直接お知らせいただいたことで、
迅速な問題解決ができました。

これからも、ともに子供を育てる場として
「目」を貸してください。

ありがたいお電話に感謝。


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