はなこせんせいの日記
教育の現場の様子と気付いたことを折々の出来事に載せて綴ります。

2010年10月05日(火) 大きすぎる・・・おいも!

 芋ほりしました!

今年は、猛暑でしたが
さつま芋の生育には
大変好都合でした。

 ビックリするぐらい大きい芋が
ゴロンゴロンと顔を出して、
そのおいもを取った子ども達の顔も
ぴかぴかに輝いていました。

 ジャガイモが不作だったので
とても嬉しい収穫となりました。

 芋ほりをして
子ども達の様子で気になったこと。
とにかく
「先生、とって〜」

 一昔前は
自分達で黙々と探して
やった〜!と歓声が上がり
達成感もひとしおだったのですが
最近は
大人が掘ると
群がって横取り・・・・。
これは、まずいでしょう。

 大抵のことは
大人にやってもらおうという
子ども達の生活が伺えます。
幼稚園では
大勢で生活していますから
自分達でやるのが前提です。
3歳のウメ組でも
やれることは自分でする。
それがまた
自立の一歩なのです。

それなのに
やって〜とって〜
もういい!知らない!と
逆切れする子が増えてきました。

家庭での対応を言われると
私も母親として
耳が痛いのですが
自分で考えて、自分で行うことは
子供の将来の幸せを作るために
絶対必要なことです。

ご家庭で子供の家来になっていませんか?
後で、子供自身が苦労します。
心を鬼にして
自分でやりなさい、と言えるのも
親しかいません。
厳しさもまた愛情なのです。

虐待が取り上げられて
子供に厳しく接すること全てが
悪いような風潮もありますが
極端な話を
普通の生活の指針にしてはいけません。
愛情のある厳しさと
大人気ない厳しさとは完全に違います。

毎年
自分で取った芋は
自分で持ってくるということにしています。
沢山取ったこは
汗をかきかきはこびました
運ぶのがいやで
途中で芋を袋から捨てたこもいました。
(もちろん先生が拾ってきましたよ)
せっかく収穫したのに食べ物を捨てるなんてと
大人の考えで思っては
子供の学びはありません。
自分ができること
できないことを知り
人の手をかり、感謝することも
実体験で学ぶのです。
今年大変な思いをした子は
来年、自分で持てる量を調節したり
重い子を手伝ってあげたりします。

最後に
芋ほりで、思い出すエピソード。
以前、とっても大きな芋を掘って帰ったら
次の日の連絡帳に
「こんなに大きな芋は見たことがありません。
食べれるんでしょうか?もうすこし
普通の芋を持たせてください。」
という保護者のコメントが・・・・

あの時は
唖然としながらも
何とかご理解いただこうなどと
あわてていた自分がいました。
今ならこんな風にいうな・・
「お母さん、お子さんがとても喜んで収穫したお芋ですよ。
その芋の変わりはありません。
食べられるかどうか
試してみるのも、一つの学びですよ。
お母さんの工夫が光りますね。」

なんてね。
まあ、実際言われたら
またドキドキしてしまうかな?
どうだろう。

こんな意見は
本当にまれですが
何かどこかで大人の学びを忘れてくると
本当に、後で困ります。

芋ほり一つ
奥深いですね。

朝から芋ほりして
今日も体が悲鳴を上げてます。
体力勝負だ!

副園長 松橋でした。


 < 過去  目次へ  未来 >


はなこせんせい

My追加