「あんたの介抱は要らないって言ったはずだけど?」 ドアも開けずに入ってきた青年に、ルウファは赤い瞳を険しくさせた。「そう。だから僕は介抱しに来たわけじゃないよ」 対する青年はにっこりと笑う。「ひょっとして僕に何か、話したいことがあるんじゃないかなぁと思ってさ」