のづ随想録 〜風をあつめて〜
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【のづ写日記 ADVANCE】

2001年10月13日(土) 秋の味覚は……

 いつだったか、「うちのツマが作った“生春巻き”というものを生まれて初めて食ったのだがコレが実に美味くてカンドーした」というようなことを書いたのだが、これが一部の知り合いに何故かウケた。
“生春巻きを生まれて初めて食べた、というのが信じられない”というのが彼らの凡の意見であるようで、またその彼らとの飲み会の時にも、「その後、奥さんには生春巻きを作ってもらっているか」「最近、カンドーした食べ物はあるか」などと話のネタにされている。

 基本的に俺は舌が肥えているわけでもグルメでもなく、どちらかというと“その時食っているものが世界で一番美味い”というタイプだ。ただ“食べること”は好きなので、昼飯に美味いラーメン屋や蕎麦屋、うどん屋を探したり、なにかの記念日にはツマとお気に入りの店に食事に出掛けたり、というようなことは結構熱心だったりする。

 今日の晩御飯は“秋刀魚”。
 ツマが早起きをして近所の朝市で気合を入れて買ってきた、と自慢していた秋刀魚。夕食時になるとキッチンからほんのり香ばしい匂いが漂ってきた。秋刀魚は焼き立てアツアツをすぐ食べなければなりませんホラホラ……とツマに急かされるように食卓につく。焦げた皮と傍らに添えられた大根おろしにたっぷりと醤油をかける。確かに脂がしっかり乗っており、身もぷりぷりとしていて実に美味かった。実家から送ってきた新米がなおさら秋刀魚の旨みを引き立てていた。
 二杯目のおかわりを平らげ、はあ美味かったと深い溜息をついた後で、ふと気づいた。
 しまった、ビールを飲めばよかった……。

 美味しいものがいっぱいある、秋はよい季節ですね。


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