ライブで観てみたい、と思っていたアーティストの一人に『冬の女王・広瀬香美』がいた。 曲自体も面白いものが多く、冬になるとその活躍が目立つ“季節労働者”“逆TUBE”とも言われる(言っているのは俺だけだ)が、俺は勝手に高く評価していたアーティストだった。なんと言っても魅力はあの高音とパンチのある歌唱力。生で聴く価値は充分にあると思っていたのだ。
今朝、家を出る直前にテレビの朝のワイドショウ番組−−めざましテレビだったかな−−で、こんなアナウンスが聞こえた。 『広瀬香美さんが初の全国ライブツアーを実施』 なにーっ!? と俺はネクタイを締めながらリビングに走った。テレビには確かにライブ会場で歌っている彼女の姿が。チケットを発売してたの、知らなかったなあ……などとひとりごちていたが、ふと気づいた。
歌のキーが低い。
『ロマンスの神様』を歌っている映像だったのだが、明らかにキーを少しだけ下げて歌っている。どうも知っているキーでないだけに、曲の迫力を感じない。 レコーディングの時には歌えるが、生で、人前で歌うときにはちょっとキーを下げます、ってことかい。 素人がカラオケで歌ってるんじゃないっつの。
ちょっと、がっかりした。
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