2004年04月04日(日) |
土曜の1塁側C指定あり |
あまり認めたくない事実だが、昨年暮れから、どうもジャイアンツに熱が入らなかった。 なんだか分からない原監督の辞任。とっつぁん坊やみたいな堀内の就任。小久保、ローズの入団。宮崎の西武入団(誰も知らない)……。 その詳細をここで改めてつらつらと書き連ねることがツライと思うくらいに、昨年暮れからのジャイアンツはおかしかった。ファン不在、だなんて簡単な話ではないぞ、うん。ジャイアンツファンの大半はそう感じているはずだ。 だから、キャンプインしても、オープン戦が始まっても最低限のスポーツニュースしか見なかった。愛する桑田や怪我の二岡の状態はずっと気になっていたけれど、どうもしっくりこない。こんな状態で開幕を迎えることになるわけだが、あろうことか、俺はジャイアンツの開幕戦の日に取引先との飲み会に参加する約束をする、という愚行に出た。仕事上、断りにくい飲み会だったとはいえ、ジャイアンツの開幕戦をテレビ観戦すらしないなんて考えられない。去年の俺なら、開幕戦を見るためにその前日はムキになって残業をして仕事の調整をしたくらいだったのに。 どうも、ジャイアンツに熱が入らなかったのだ。
『土曜の1塁側C指定あり』 こんなメールが仕事中の俺の携帯電話に飛び込んだ。プロ野球開幕前日。 このメールの主は、俺の友人にして邪悪なタイガースファン。彼は時折こんな風に野球観戦のチケットを廻してくれることがあるのだ。 それまで、面倒な資料作りでパソコンとにらめっこだった俺だったが、このメールを読んだ瞬間、俺の仕事モードはオフになった。そして、オレンジ色の稲妻が俺の体を駆け抜けた(大袈裟だぞ)。そして、約半年近くオフに近かった“ジャイアンツモード”が急速に湧き上がってしまった。 すぐさま彼に電話。余計な挨拶など抜きにして、俺は言った。 「2枚頼む!」
土曜日。会社の経営会議と出張の打ち合わせを終え、ダッシュで会社を後にする。この高揚感はなんだ。 久しぶりに乗り込む、後楽園駅へ向かう丸の内線。改札を抜け、階段を少し上がればそこには我がホームグラウンド・東京ドーム。5時半に待ち合わせをしている同行者は当然、ツマ。彼女よりも少しだけ早く到着してしまった俺はドーム周辺のショップを覗き、木佐貫の新人王記念テレフォンカードとジャイアンツ70周年記念クオカードを衝動買い。これだ、これだよ。ドームに来ると、こういうものを買うのに見境がなくなる。いいんだ、それでいいんだ。
ま、結果的に屈辱的な敗戦を観戦することになったのだが、まあそれはそれで仕方なし。 今年も、熱いシーズンに突入である。
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