当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2002年02月28日(木) 「夢見るように眠りたい」/『アンハッピードッグズ』

レポート提出、イエェ〜〜〜!!
すっきり晴れ晴れ、踊りだしたいぐらいに喜ばしい。
所詮、春休みなんて名前だけなんだけどさ・・・気分はイイ!

本日の一本:
・「夢見るように眠りたい」(1986/日)

モノクロ準サイレント映画、佐野史郎の銀幕デビュー作。
年代を見ても分かるようにやや渋めの一本を何故選んだかといえば、
もう何年も前からずっと観てみたかった映画だったからである。
折原みと全盛期であった小学生の頃、彼女が好きな本と映画を
それぞれ紹介する少女向けエッセイを出版したことがあった。
当時の少女のご多分に漏れず、彼女の作品を愛読していた私は勿論購入。
その中にこの映画の名前があったのをずっと覚えていたわけだ。

評価は・・・どうなんだろ、高いのかな?
かなり好き嫌いがはっきりする映画ではあると思われる。
映像と効果音、BGMの融合や、ノスタルジックな雰囲気が絶品であるかわり、
ストーリー重視の人は苦手とするタイプの作品なのだろうと見当づける。
個人論を言えば、私は好きだ。他人が何を言おうとも。
本当はかなりディティールが作りこまれているらしいのであるが、
一回観ただけでは全て分かるのは難しいらしい。もう一度機会があれば。

本日の一作:
・『アンハッピードッグズ』(近藤史恵/中央公論社)

彼女の初の恋愛小説という呼び込みに誘われて読んだようなもの。
パリで同棲している日本人男女の部屋に転がり込んできた訪問者は、
新婚旅行でやってきた当日に荷物を掏られてしまった憐れな日本人夫婦。
男女2人ずつの奇妙な同居生活は少しずつお互いの歯車を狂わせ、
いったん箍が外れてしまえば、予想以上に早く回転する。
最終的に残ったカードは、

「新婚旅行で女房に逃げられた男」と「新婚旅行できた女性に男を取られた女」

とはいえ、人生思い通りに行かないのが常套である・・・
要約してしまえば、以上のような内容になるのかな。
1時間弱で読めてしまえたのには少々参ったが(通学の片道分にもならない)、
結構面白かった。登場人物が気に入ったのかもしれない。
でも、既読作品に比べると、いまいち作者のキャラが立ってないのが不満。



2002年02月27日(水) 室内楽の夕べ

隣のおばさんからクラシックの演奏会の招待券をいただいた。
地元が誇るオーケストラ・アンサンブル・K沢の中で組まれた弦楽四重奏団
「ザ・サンライズ・クヮルテット」がクラリネットを招いての五重奏である。
久しぶりにプロが奏でるクラシックを聴けるということで、
(というか、クラリネット奏者がベルリン・フィルの首席奏者であると聞けば、)
自然と期待も高まってくるものだ・・・ちょっとハイソな気分である(笑)

プログラム:
・クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581(W.A.モーツァルト)
・クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115(J.ブラームス)
・EC⇒2曲(クラリネット奏者がドイツ語で紹介するから、分からない〜!)

やっぱりモーツァルトの曲はぱっと場が華やぐ。
友人から「α波を感じて寝るなよ」と釘を刺されてきたのであるが、
どうやら今回は睡魔よりも興奮のほうが上回っているらしい。
それにしても、プロの技術って素晴らしい。
特に弦楽器は上手下手の差がはっきり出るので、よく分かる。
中でも第2ヴァイオリンの方の呼吸の合わせ方もグレイト!
常に第1ヴァイオリンを立てながら、ヴィオラと呼吸を合わせながら、
旋律に厚みを加えていき、なおかつ出るポイントでは出る。
もしかしたら、クラリネットよりも視線がいっていたかも(苦笑)

でも、こんなに素晴らしい一時の中でも小さな波乱が・・・
まずは曲間に咳払いが出るのは仕方がないことなのかもしれないが、
1曲目の第1楽章が終わった時点であまりにもざわつくので、
クラリネット奏者がなかなか楽器を構えなかった。ドキドキした。
そして、もう一つはアンコールの最中にアラーム鳴らしやがった馬鹿。
最低限のマナーぐらいは遵守しろよな。。。4つ隣りのおっさんよ。



2002年02月26日(火) 「Way of Difference」

先日1本治ったので、残り1本だと意気込んで歯医者に行くものの、
何故か歯石を取ってもらうだけで、全治療を終了されてしまった。
慌てて看護婦さんに確かめてもらうと、以下の返答。

「治したかったら、治しますよ」

ふざけんな〜〜、「虫歯あります」って言われて放置する馬鹿がいるかぁっ!?
と心中では怒鳴っていたが、小心者の私は「お願いします」と頭を下げた。
ということで、明日も歯医者。さっさと治してくれよ・・・

本日の1曲:
・「Way of Difference」 by.GLAY

テレビやらラジオやらで散々耳にした挙句、ライブでも聴いていたので、
やっと出たのかという感の今作品をゲット(このために化粧して外出した)。
初めて聴いた時からGLAYっぽいなぁと思っていたが、やっぱり「ぽい」。
しかも前回のアルバム曲が短めだったせいか、4分30秒が長く感じる(苦笑)
おまけに、C/W(1月16日付参照)のほうがやっぱり好きだ。

しかし、この曲を聴くと「卒業」を思い出すねぇ。
試しに、高校時代、いつも一緒にいた友人の名前を思い出してみる。
1人、2人、3人・・・大丈夫、まだ覚えている。
もう逢うことがないのかもしれないけれど、ちゃんと覚えている。

♪行き先は違うこと初めから知っていた二人だね

別に恋愛に限ったことじゃないのだと思う。
ずっと一緒の道を歩んでいける人なんてほとんどいないのだから。
でも、どこかできっと頑張っているであろう友人達を私が覚えている間は、
思い出は消えないのだから、それは淋しくても哀しむことではないのでは?
大事なのは相手が覚えているかどうかじゃなくて、
自分が思い出を大事に覚えているかってことなのよね、結局は。



2002年02月25日(月) 『ウエハースの椅子』

未来のK大生の皆々様とバス同乗で大学へ行く(前期当日ぐらい休めよ)。
よく考えたら、この子達の大半って私が小6の時の小1だよね?
私が高3で受験を意識し始めた頃にやっと中学に上がったの子だよね?
・・・なんて思ってたら、ちょっと驚いてしまった。早いなぁ。

とりあえず、本日をもって後期レポートを力技で完成。
これで心置きなく、教採と修論に打ち込めるのね(涙)

本日の一作:
・『ウエハースの椅子』(江國香織/角川春樹事務所)

吉本ばななと江國香織。
吉本隆明の娘と江國滋の娘。
やっぱり育ちは作品に反映されるのだろうか、
この2人の女性作家から、私はいつも似た匂いを感じる。
品のよい、落ちついた大人の女性だけが持ち得る特有の薫り。
ただ、小説の雰囲気が持つ色彩だけが少しだけ違うのかな。
吉本ばななが濃淡取り混ぜた青系ならば、
江國香織には柔らかな、スモーキーパステルがよく似合う。

38歳独身、とびきり素敵な恋人を持つ画家である私は、
幼い頃から付き合い続けた<絶望>とうまく折り合いをつけながら、
今はもうこの世にいない両親との思い出を丁寧に思い出しながら、
日々、恋人と優雅で甘い時間を過ごしているのであるが、
時折不意に襲ってくる不安定な時間に戸惑っている。

嗚呼、なんて羨ましい人生!
江國女史の描く女性は決して心から満ち足りているわけではないけれど、
それゆえの美しさを兼ね備えている女性の中の女性のように私の目に映る。

そしてもう一つ尊敬すべき点は、やはり書き出しの秀逸さ。
表紙を開いて、一行読んだ時点で「ほぉっ」と溜息が出る。
・・・これは才能だ。
  
本日のラジオ:
・Mスクエアにゴスが出たので謹聴。アルバム、聴いてみたいなぁ。



2002年02月24日(日) 『からくりからくさ』

突然、何を思い立ったかホームページを作り始めた。
手順を知りたいだけなので最終的には抹消するつもりなのだが、
これからの教育にPCは欠かせないということで我ながら健気な努力。

本日の一作:
・『からくりからくさ』(梨木香歩/新潮文庫)

買った時にはぜんぜん気付かなかったのだが、
なんと前に読んだ『りかさん』の続編と呼べる物だったのか。
児童文学からワンステップアップしたことが出版社からも分かるが、
主人公の名前が「よう子」から「蓉子」に変化していることからも分かる。
小学生だった女の子が、染色家の卵になっているのだから驚きである。

亡くなったお祖母さんの家で始まった女の子4人の共同生活。
実際やろうと思うと面倒なことも多いのだろうけれど(私は絶対無理)、
ちらっと覗いてみると、なかなか楽しそうで羨ましい。
外見も性格も全然違うタイプの人間がお互いを認め合って、
時には衝突しながらも成長していく姿が微笑ましい。
男の子の成長を描いた金城作品を読んだ後だったので、
「女の子だって捨てたもんじゃないな」と思わずニヤリ。。。

キーワードは「結界」と「浄化」といったところだろうか。
少しだけ出来すぎ感が鼻につくけれど、優しい文章だなぁと思う。

BGM:ますます「jupiter」 by.BUMP OF CHICKEN



2002年02月23日(土) エキシビジョン/『GO』

大学へ行くとすっかり入試の準備ができあがっていた。
そっかぁ・・・もう明後日なのか。
受験生の皆様にはど〜んと頑張ってきてほしいものです。
なにせ、この先に待つ就職戦争を思えば大学入試は小さい、小さい。
ここでびびってちゃ前に進めなくなりますぞ。

結局、ビデオに録画してフィギュアエキシビジョンを堪能。
緊張が解けた選手の笑顔は本当に素晴らしい。
試合中はただ圧巻だとばかり思っていた選手達の演技も、
エキシビジョンではちょっと茶目っけが入っていて可愛い。
スルツカヤが特に可愛かったなぁとしみじみ思う。

本日の一作:
・『GO』(金城一紀/講談社)

当分入手不可能かと思われていた『GO』もある所にはあるものだ。
『レボリューションNO.3』がかなり面白かったので、期待倍増。
黒地に白抜き文字のシンプルな表紙をドキドキしながら捲った。
テーマは「在日」、若者風の口語文体が重いテーマを読み易くしていた。

冬期講習の教材の中で、人間はお互いに争わないための方法として
共通の敵を作り協力して攻めることを発見したという内容の文章があった。
確かにそうだなぁ、とその時はひどく感心してしまったことを思い出す。
私達は自分達の理解不能なものを遮断することで連帯感を持とうとする。
結局、現在もなお根強く残る差別は全てそういうことの繰り返しなのだ。
私達の世代までくると少しは差別も治まっているのだろうか?
両親の世代ではダメだ、戦争経験のある祖母の世代はもっとダメだ。
大学院に入って、多くの留学生に出会う機会が増えた私は、
昔以上に大人達の些細ながらも無神経な表現にひどく苛立つことがある。
そんなに日本人が偉いのか、と叫びたくなることがある。
そういう教育を受けてきたのだから仕方がないと分かっていても、
やりきれなくなる・・・悲しい話であるけれど同情はできない。

  「・・・言っとくけどな、俺は《在日》でも、韓国人でも、朝鮮人でも、
  モンゴロイドでもねえんだ。俺を狭いところに押し込めるのはやめてくれ。・・・」

主人公杉原のこの叫びを読者はどう受け止めるのだろう?
どうせ読書感想文を書かせるのならば、こういう本も推薦すればいいのに。



2002年02月22日(金) 女子フィギュア/『プラナリア』

これで全てのフィギュア競技が終わってしまった。
なんだか今回はいろいろとスッタモンダがあったけれど、
やはり選手の演技が美しいことには変わりない。

見事金メダルを取ったサラ・ヒューズ選手しかり、
奇しくも4位となったサーシャ・コーエン選手しかり、
ミッシェル・クワン選手、イリーナ・スルツカヤ選手の2大名人を前に
いよいよ世代交代の時代がやってきたのかなぁと思う。
でも若い世代が育たないスポーツは面白くないからコレでいいのね。
もちろん恩田美栄選手も頑張ったし、なんといっても村主章枝選手。
おめでとうとしか言いようがない。おめでとう、おめでとう。

本日の一作:
・『プラナリア』(山本文緒/文藝春秋)

山本文緒、実はほとんど読んだことがない(ような気がする)。
今回はミーハー魂で直木賞受賞作品をレンタルしてきた。
女性が描く大人の女性像、やはり私はこのテの作品が本質的に苦手らしい。
でも、この中の「どこかではないここ」は気に入った。
一生懸命頑張っているのに、子供達が離れていってしまう母親が、
遂に自分勝手ばかりの息子に怒りの鉄拳を加えた時の感想。

  不思議なくらい体中から力が湧いてくるのを感じた。
  人を殴るのが気持ちがいいことだとは知らなかった。

・・・格好いいじゃないか、お母さん。



2002年02月21日(木) 「jupiter」

出た、出たっ!! 待ちに待たせていただいたバンプのアルバム。
本当ならば昨日書けば良かったのだが力尽きて23時就寝となったので、
今日こそココに記す・・・この曲のこのフレーズが好きだっ!

M-1 Stage of the ground
  ♪迷った日も 間違った日も/ライトは君を照らしていたんだ

M-2 天体観測
  ♪今まで見つけたモノは 全部覚えている

M-3 Title of mine
  ♪人に触れていたいと 願うヒトが好きだ
       
M-4 キャッチボール
  ♪カーブの様なグチ/消える魔球の様な優しさ
 
M-5 ハルジオン
  ♪枯れても 枯れない花が咲く

M-6 ベンチとコーヒー
  ♪「格好つけて 強がって」 繰り返してる俺です
   
M-7 メロディフラッグ
  ♪僕らは嫌でも明日を迎えて いつかは昨日を忘れる

M-8 ベル
  ♪話せたとしても 伝えられるのは/いつでも 本音の少し手前

M-9 ダイヤモンド
  ♪目標なんか 無くていいさ/気付けば 後から付いてくる

M-10 ダンデライオン
  ♪濡れた頬の 冷たさなど/生涯 お前は 知らなくていい

今回の隠しトラックはいつにもまして可愛いねぇ・・・
それにつけてもやっぱり藤君の声はいいわ。めちゃくちゃツボです。

本日の1冊:
・ROCKIN'ON JAPAN VOL.217

バンプ表紙、今回はさすがに立ち読みですますのはどうかと思い、ゲット。
ロッキンオン自体は好きなので、別に構わないのだが。



2002年02月19日(火) 『天才柳沢教授の生活』

携帯が見つかった・・・やはり父親の車中に転がっていたらしい(母談)
見つけてくれたのはありがたいが、そうガミガミ言わないでください。
いや、それにしても携帯なくても6:20に覚醒したのは素晴らしい。
体内時計、恐るべし。もう目覚ましなくても平気なのね。

軽くネットをしてから、レポートを書く。
アイスダンスをちらちら観ながら、レポートを書く。
昼食を食べてから、レポートを書く。
適度な休憩を挟みながら、珍しくレポートを書き続けた一日。
やっと第一山場を乗り切ったので今回は順調な仕上がりとなるかっ!?

本日の漫画:
・『天才柳沢教授の生活』(山下和美/講談社)

息抜きがてらに友人に借りてきた漫画を読む。
絵柄はなんとなく『○物のお△者さん』に似てるのね。
それにしても飄々と生きるジェントルな柳沢教授、格好よすぎです。
学生、同僚との関係もまさに理想そのものなのだけれど、
特に奥さん絡みの物語は人間的に可愛いのが惹かれる。
(第103話「ピアノの音色」(11巻)とかいいねぇ・・・)
世の中には本当にいろいろな人間がいるのだけれど、
そのうちの誰からも学ぼうという意思さえあれば多くのことを学べる。
結局は、本人の心構え次第というわけなのだな。

そういえば、友人は私が大好きな担当教官に雰囲気が似ているからといって、
この漫画を私に貸してくれたのであるが・・・なるほど、確かに似ている。
ただし、やっぱりウチの教授のほうが私は好きだ(笑)



2002年02月18日(月) 『ささらさや』

現在、携帯が見つかりません・・・
何故鞄の中にもポケットの中にもないのだろう?
父親に見送りにきてもらったので、車中で落としたのか?
とりあえず駅のホームに降りた時点では手にしていた記憶があるので、
そう遠くはない位置にあるはずなのだけれど・・・にんにん。

本日の一作:
・『ささらさや』(加納朋子/幻冬舎)

譬えるならば、日本版「ゴースト」だろうか。
恋人(小説は奥さんだけど)を残して死んでしまった男性が幽霊となって、
残された彼女(小説は赤ん坊も)を影から見守り、ピンチの時にはかけつける。
そして、いつかは少女のような妻も一人前の母親になっていき、
自分の手助けが必要でなくなることを知った彼はそっと身を引いていく。
・・・切ない話である。

それにしても、まだ幼いユウスケ君は父親を喪ってしまったけれど、
なんと多くの愛情を注がれて日々過ごしているのだろう。
母親は勿論、お夏さん・久代さん・珠ちゃんの三人のお婆さんに囲まれ、
実体はなくなってしまったけれど父親の愛情に護られている。
こんなふうにして育てられる子供は幸せだと思う。
最近は幼児虐待のニュースを耳にすることが多いから、特に。

「ささら さや」

この本が発売された当初も、図書館でやっとお目にかかったときも、
タイトルがいったい何を意味しているのか分かっていなかった。
でも、読み終えた今ならよく分かる。

「佐々良 サヤ」

佐々良という少しだけ風変わりな街で新たな人生を歩み始めた妻サヤに向けた、
夫からのささやかなエール、いつまでも見護っていることを伝えるシグナル。
呪文のような懐かしい音に励まされ、彼女はやっと自分の足で歩き始めた。



2002年02月17日(日) 『レヴォリューション NO.3』

気がつくと増えている本・雑誌・CD・VD類。
最近では所定の棚に収まりきらなくった分が縦横無尽に積み重なっているので、
室内は我ながらあきれるほどに無法地帯となってしまっている。
仕方がないので、そろそろ部屋の模様替えを開始しようと決意する。

本日の一作:
・『レヴォリューション NO.3』(金城一紀/講談社)

窪塚洋介主演映画『GO』の作者の次作である。
映画『GO』は院生室では大層評判が良かったのであるが、
私だけ映画を観ていないので、ちょっとだけ後悔したことがある。
まぁ、その作家の短篇・・・中篇集かな?・・・である。

新宿区、周囲を進学校に取り巻かれた「オチコボレ男子校」が舞台。
リーダー格のヒロシ、参謀格の僕、武闘派の舜臣を中心に、
47人の男子校生が集まって結成されたのが「ザ・ゾンビーズ」
まるで忠臣蔵である、乗り込む先が吉良邸か名門女子高かの違いぐらいで(笑)
久々に胸がスカッとするような青春小説を読んだのだと思う。
何よりも仲間が大切で、お祭り騒ぎが大好きで、
少々の暴力には目を瞑って、皆が揃えばとにかく楽しい。
もうここまで純粋に「高校生」を楽しめれば羨ましいぐらいだ。
私の高校生活はそれなりに楽しく、可もなく不可もなく、
今思い出してみても、あまりにも朧げな記憶しか残らない。

最後に、この魅力的なキャラだらけの1冊の中で、
私の目に最も魅力的に写ったキャラがこの人だ。
生物学の先生で、あだ名は「ミスター・モロー」

「君たち、世界を変えてみたくはないか?」

この一言で、「ザ・ゾンビーズ」は結成されるわけだが、
その時々に彼が生徒達に残す言葉が最高に格好いい。



2002年02月16日(土) 『スカイ・クロラ』

何を思い立ったか、今度新たに刊行された『K沢市史 学芸編』の
記念フォーラムにT甫嬢を誘って行ってしまった。
まぁ、ウチの教授がパネリストとして参加しているので、
彼の面目を保つためでもある(教え子が誰もいないのも淋しいだろうし)。
タメになった知識といえば、かつての帝大(現在の東大)在学生のうち、
最も多いのが東京都出身者であり、次点がココ出身者だったことだろうか。
昔の学生はずいぶん頭が良かったらしいのね・・・2人で溜息。

本日の一作:
・『スカイ・クロラ』(森博嗣/中央公論社)

嫌いじゃないけれど相性が悪い作家、森博嗣氏。
シリーズだって一応一通りは読んでいるのにまだ慣れない。
とにかく読むのに時間がかかる、長時間読んでいられないのだ。
だからこの本は本日ではなく、4、5日かかっているような・・・

今回の作品はミステリではなく、SFと呼べばいいのか。
何故だか、登場人物から春樹作品に通じる匂いを感じてしまった。
特に根拠はないのだけれど、何となく、微妙に。
やっぱり読み終わっても「おぉっ」とはなりにくいのだけれど、
この作家のワンフレーズはいつも洒落ていて、とても好きだ。

  僕はまだ子供で、
  ときどき、
  右手が人を殺す。
  その代わり、
  誰かの右手が、
  僕を殺してくれるだろう。

美しい雲海を写した青空の表紙に意味ありげに載せられたフレーズ。
実を言えば「90%」それに惹かれてこの本を手に取ったようなものだ。



2002年02月15日(金) おめでとう、ありがとう。

今日はやっぱりこの話題しかない。
本田武史選手、4位入賞本当におめでとう!!
彼を初めて知ったのはもうかなり前、長野よりも前だったはず。
本番になるといまいち実力を出し切れない彼の演技を歯痒く思った。
だから、SPの演技を観た時は本当に震えがきた。
今日のフリーが終わった時はもらい泣きしてしまった。
どれほどの見えない重圧を背負って、氷上に立ったのだろう?
あの細いエッジに自分の全てを乗せて、一歩を踏み出したのだろう?
長野で15位に終わってから4年間をどのような思いで過ごしたのだろう?
私なんて教採のことを思うと今からすでに胃のあたりがきゅうっとなる。
何度試験を受ければ正式に採用されるのかと思うと怖くて泣きたくなる。
でも、今日の本田選手の演技を見ていると、ちょっとだけすっとした。
私よりもずっとずっと頑張っている人の背中が頼もしかった。
本田選手だけじゃない、オリンピックで闘う全ての選手に敬意を払いたい。
私は私の勝負をするためのたくさんの闘志をもらっている・・・ありがとう。

いや、日本人選手に限ったことじゃない。
ゴールドに輝いたアレクセイ・ヤグディン選手の涙には本当に感動した。
あんなに完璧な演技を成し遂げる精神力には畏怖さえ感じるものである。
4位からシルバーに飛び上がったエフゲニー・プルシェンコ選手だって、
会場中の期待の中でブロンズを取ったティモシー・ゲーブル選手だって、
有無を言わせぬ迫力の演技で魅了してくれたから。

世界を舞台に闘う人達はいつだって素敵に輝いている。



2002年02月14日(木) 『すいかの匂い』

本日をもってレポート一つ終了。
とはいえ、残る一つに比べれば全然楽なものなので、少しも嬉しくない。
でも、やっぱり終わったと思えば嬉しい(苦笑)
とりあえず、来週提出・・・ヤッホウ♪

本日の一作:
・『すいかの匂い』(江國香織/新潮文庫)

また季節感にそぐわないものをピックアップしてしまったが、
江國女史の短篇集、11人の少女の夏の体験談を描いた物を読了。
江國女史の作品といえば、どろどろしたシチュエーションさえも、
繊細かつ透明感溢れる描写で切り取ってしまう点が特徴的であり、
今回の作品も一つ一つの思い出が淡く切なく描かれている。

いじめられるクラスメイト、不思議な大人との出会い、宝物、葬式ごっこ。

純粋であれば純粋であるほどある意味残酷な一面も持っている少女達。
そのために現実と現実の間にぽかりと空いた隙間に迷い込んだ少女達。
夢ではない、しかし現実と呼ぶにはあまりにも儚い世界での体験を、、
彼女達は「秘密」と称し、誰とも共有することなく自分の胸に閉じこめる。
本来ならば表面上に出てくることのない世界を覗き見しているわけだから、
無理やりその体験を共有しようとする読者にしてみれば、
閉ざされた空間の冷ややかさにゾクリと肌が粟立つこともある。

11の秘密は、少しだけ気味が悪くて、どこか懐かしい匂いがする。。。



2002年02月13日(水) 歯医者

久々に大学に行こうか行くまいかと朝悩みつつ歯磨き中、
あれ、あれれ・・・どうも様子がおかしいことに気がついた。
舌先で右上の奥歯をなぞってみると・・・何じゃ、こりゃっ!?
見えずとも分かる(むしろ見えないだけに恐ろしい)大きな穴が。
安静にしていれば治るというものでもない虫歯ゆえに、善は急げ、
慌てて行きつけの歯医者に電話予約し、15:30にお邪魔した。

まずは「でかっ」、歯医者の第一声が耳元でやたら響く。
「よく気づきませんでしたねぇ」なんて感心されても、
自分でも驚いているのだからあまり突っ込んで欲しくないのですが(恥)
とりあえずレントゲンを撮っていただくと、さらに歯医者の顔色変化。
「大変言いにくいんだけどね」・・・言ってください。

「表面から全然分からないのに、こことのここの歯の隙間に虫歯あるわ」

え〜〜、そんな虫歯ってアリですか?(涙)
しかも、「これは厄介だねぇ」などと繰返さないでください(震)
さらには、「あ、ここの親知らずもはばいね」なんて付け足すなよ(怒)
ということで、今日は応急処置で穴埋めしていただき、
明後日から本格的治療が開始することを決めて、早々帰宅。

嗚呼、結局今年の春休みも歯医者通いで終わるのか・・・
もうこの際、すっきり完治するまで通ってやるっ!!



2002年02月12日(火) プロジェクトX 第79回 

本日の番組:
・「プロジェクトX ゆけチャンピイ 奇跡の犬〜日本初の盲導犬・愛の物語〜 」

・・・・・・チャンピイ(涙)
母親が観たいというので付き合って観ていたのが、
いつの間にか私のほうが熱心に見入ってしまった。
私自身も視力はかなり悪いほうなので(視力測定が何よりも嫌い)、
コンタクトや眼鏡なしでは外出する気も起きないというのに、
本当の闇というものはいったいどのようなものなのだろうか。
盲導犬はその闇において一筋の光となる存在なのである。

日本初の盲導犬となったチャンピイと訓練士塩屋賢一氏との間に、
言葉を超えた、種族を超えた大きな愛と強い絆を見る。
それは人間同士ではもう滅多に見られなくなった光景のように思う。
私はいつか自分の生徒を心から褒め、叱ることができるだろうか?
現実は甘くないかもしれないが、逃げ道を用意しておくのは好きではない。
私はやはり自分の生徒を信じられる教師になりたい。

日本初の盲導犬の飼い主となった河相洌氏が東京出張で不在の間に、
チャンピイは11年間の盲導犬生活に終止符を打ち、息を引き取ったという。
当時は電車に犬を乗せることがまだ認められていなかった。
そのため、河相氏はチャンピイの最期を看取ることができなかったのだが、
チャンピイは住み慣れた家で他界できたのできっと満足だったろう。

「ありがとう」

チャンピイの墓標に刻まれた五文字を愛しげに撫でる河相氏の姿に涙が出た。



2002年02月11日(月) 『前田利家』

煎茶部ミニ同窓会開催。
近県同士で集まったので全員参加とまではいかないけれど、
半年ぶりぐらいに逢うヤツもいたりしてなかなか楽しい。
しかし、女性はちょっと逢わない間にグンと大人っぽくなるなぁ。
特に社会人になるとやっぱり違うものなのね・・・羨ましい。
私ももう少し成長したいものです、外見も内面も。

最近の一作:
・『前田利家 上・中・下』(津本陽/講談社文庫)

大河を観るにあたって少しは知識を仕入れておこうと思い、
父の蔵書を漁ってみると、やはり持っておりました。
本当は大河の原作を読むのが一番手っ取り早いのかもしれないが、
あまり知り過ぎるのも興醒めなので妥当な線を選んでみる。
さすがに3冊本ともなると読むのにも時間がかかるのであるが、
歴史的背景をつらつらと綴ってあるだけなので、とりあえず流し読み。
利家がいかに勇猛かつ繊細であったか、秀吉に頼りにされていたかが
様々なエピソードを通して紹介されていた点は非常に興味深い。
私としてはもう少しヒューマンドラマを織り込んでほしかったのであるが、
度が過ぎると作り物臭さが際立つのでコレぐらいで丁度いいのかも。
ただ、利家がまつとあまり夫婦仲がよくなく、浮気性であったという事実が、
あまりにも大河の主旨と相反するので・・・ちょっと参ったかな。
大河サイドはどのようにこの点を処理するものやら。

やっと落ち着いてきた雪が再び降り始める。春まだ遠し。



2002年02月10日(日) 「オネーギンの恋文」

本来ならば、久々に友人と心行くまで飲み交わす予定であったのに、
メンバーの一人が足にひびが入ったそうでドクターストップ。
やむなくお流れとなってしまい、急にぽかりと1日空いてしまった。
仕方ないので図書館で3冊本を借りた後、母親と映画鑑賞をする。

本日の一本:
・「オネーギンの恋文」(1999/英)

学部生時代の親友がレイフ・ファインズの大ファンであった。
あまりミーハーなことを言わない人だっただけに今でもよく覚えているが、
その彼女が「コレを観ろ」と最後に薦めていった映画がコレ。
どうもストーリーが私好みだと思ったらしいのであるが・・・

確かにストーリー自体は好き。
19世紀初頭ロシア、都会での生活に飽きたオネーギンが遺産相続のために
田舎暮しを始めることになるが、そこでタチヤーナという地主の娘に出会う。
突然目の前に現れたオネーギンに恋心を抱くタチヤーナは恋文を綴るが、
オネーギンは拒絶し、ある事件を境にその土地を離れてしまった。
6年後、ペテルブルクの社交界で再会する2人。
オネーギンは美しく成長したタチヤーナに目を奪われるが、時すでに遅し、
彼女は3年前にニコライエフ公爵と結婚してしまっていた・・・
という男女のすれ違いを描いた悲恋物。
原作はロシアの文豪アレキサンダー・プーキシンの韻詩らしい。

白銀の世界と黒マントとなびかせて歩くオネーギンとのコントラストなど、
映像はピカ1、これだけ観ていても飽きないぐらい美しい。
でも、ストーリーにはもう少しパンチが欲しかったのかも。
特に後半、いまいち盛り上がらないのですっきりしないまま終わった。

とりあえず、プーキシンの韻詩でも探してみようかな。



2002年02月09日(土) 開会式/追い出しコンパ

とうとうオリンピックが始まるということで、
楽しみにしていた開会式を観る。
毎回、趣向が凝らされた開会式は観ていて楽しい♪
しかし、国歌斉唱の時はちょっと涙ぐんでしまった。
崩壊したビルから取り出されたボロボロになった星条旗。
同僚を失った消防士や警察官の敬礼。
会場中に響き渡る「The Star Spangled Banner」

♪O say, does that star-spangled banner yet wave
 O'er the land of the free and the home of the brave?
(ああ、あの星条旗は自由の国、勇者の故郷に今もはためいているのか?)

よく聞き知っている歌であるはずなのに、深い感慨を覚えてしまった。

夕方からは追い出しコンパ。
会場ではちゃっかり担当教官の隣の席をゲット。
狂言について盛り上がる。
また少しだけお近づきになれたようで嬉しい。



2002年02月08日(金) 金曜エンタメ

珍しく一日中しっかり勉強したような気がする。
午前中は教採のお勉強、午後は修論のお勉強に(一応)精を出すが、
願わくば二兎追う者は一兎も得ず状態にならないように戦々恐々の日々。

MステにYUKIちゃんが出ていた。可愛いなぁ。
今日の目覚ましにも出ていたけれど、キューツ!!
「愛する人に愛されることが人生の幸せ」だかなんだか言っていたような。
どっかで聞いた台詞だなぁと思っていたら、GLAYの歌詞にあるんだな。
北の大地に育まれた人ならではのお言葉なのか?

「女マネージャー金子かおる哀しみの事件簿� 廚魎僂襦�
一人暮らしをしていた頃は絶対観なかったけれど、今は母のお付き合い。
しかし、ラストには非常に驚いてしまった。
事件簿�,�らして、金子かおる本人を犯人にするとは・・・
�△呂い辰燭い匹Δ覆襪里世蹐Δ隼廚錣困砲呂い蕕譴覆ぁ�
そういえば、シリーズキャラを犯人に仕立てるということに関しては、
東野圭吾氏が軽く毒を吐いていたような吐いてなかったような(笑)
確かに・・・奥の手でしょ、普通は。
⇒『名探偵の掟』(東野圭吾/講談社文庫)

勉強したという割にはなんてふざけた日記なのだろう。
読み返して、我ながら呆れてしまった。



2002年02月07日(木) TR−京極夏彦−

本日の幸運:
私がチューターとして1年間一緒に勉強を続けてきた台湾人留学生が、
無事に大学院に合格〜〜、めちゃくちゃ嬉しい(>_<)
本当に我が事のように素直に嬉しかったなぁ。
来年度からは正式に後輩になる彼女の未来に乾杯しよう♪

もう一つ、東京の友人も大学院の一次試験に無事合格。
明日が面接らしいけれど、彼女なら全然問題ないでしょう。
こちらも一刻も早くサクラサク報をいただきたいものである。

本日の不幸:
父の車に乗っていたら、まさかの故障で修理に出す羽目に。
上の2人に幸運を吸い取られたのか・・・なんてね。

本日のTRは京極夏彦氏・・・見逃せん。
読書好きの大半が手を出しているであろう彼の作品、私だって勿論ファンである。
(ただし、外見に関しては特に興味もないのだけれど(笑))
何も知らない頃はよほど偏屈で学者タイプなのだろうと思っていたのに、
実像は博学って点以外では思い切り想像を裏切る口達者の気さくなお方。
大沢氏が京極氏を引出しの多い人間だと評していたけれど、
彼のトークを聞いていると、全くそのとおりだと思ってしまう。
やはり話し上手な人の話を聞いているのは面白い。
今年中には京極堂シリーズの新作も出るとか出ないとか。。。実に楽しみ。



2002年02月06日(水) 「ティファニーで朝食を」

深夜にタイマー録画しておいた音楽番組を観る。
目当ては勿論ミスチルのPV「君が好き」(とJさんのインタビューかな)。
窪塚氏が出ていることでも有名なPVを全編通して観るのは初めてなので、
ちょっとワクワクしながら観ていたのだけれど・・・やられたぁ。
もうショートショートのモノクロ映画でも観てる気分。
曲はまんま東京の夜を歌っているくせに、画像はSF(しかもちょい古め)
曲は優しくて甘い愛を歌っているくせに、画面の中では泣いたり怒ったり。
これだけ書くと相当ギャップがあるはずなのに全然気にならず、
しかもラストでは少し泣きそうになってしまった・・・参った(苦笑)

番組が終わると、少し画像の乱れた「ティファニーで朝食を」の後半が。
おそらく中学の頃に録画しておいたものがそのままになっていたのだろう。
一時期、オードリーにはまっていたのでいろいろと観ていたのだけれど、
意外と内容を忘れているものなのだなぁ、と観ながらつくづく思う。
でも、オードリーが好きだって事実だけは変わっていないらしい。
可愛いよなぁ、本当に。まさにチャーミングって響きにぴったりの女性。

なんだか「ローマの休日」を観たくなってしまったので、
近々レンタルでもしてこようかなと思ったりした昼下り。



2002年02月05日(火) 「八月のクリスマス」

大学図書館から研究室の蔵書点検依頼が届いたらしい。
本を弄るのは大好きなので、なかなか楽しい仕事である。
分担も兼ねて、久々に院生室にメンツが揃う。
来週いっぱいには終わらせたいなぁ。

昨日の一本:
・「八月のクリスマス」(1998/韓)

深夜、一人で号泣しながら観た韓国映画。
ストーリーは非常に分かり易く、はっきり言えばベタなのだけれど、
それを超えてなお余りある情感たっぷりの映像が素晴らしい。
余命わずかな写真館の店員の前に突然現れた健やかな女性。
たくさんの兄弟に囲まれて育ち、今は婦人警官としてきびきび働き、
くるくると表情を変える彼女は彼の人生に最後の華を添える存在となった。
死の恐怖に怯えて夜中に一人で涙する彼に安らぎを与えた。
彼女を見つめる彼の笑顔は優しさと愛しさに満ちていた。

「笑いながら死を迎える」こと、「本人が自分で遺影用の写真を撮る」こと。
ホ・ジノ監督は歌手キム・グァンソクの遺影を見た時、
彼の少年のような微笑みに感銘を受け、上の2点をクリアするために、
主人公ジョンウォンの職業を写真屋に決めたらしい。
映画が終わりに近付くにつれ、周囲から音が消え、画面だけが時を刻む。

・・・その穏やかさが何よりも胸に染みる鎮魂歌となる。



2002年02月03日(日) 「カナリヤ」

「HISASHIさんのお祝いしようぜvv」と悪友からメルが入る。
やっぱり類友ってヤツなのでしょうか。
雲の上の人を祝うために、いそいそと集まってケーキを食す2人。
その後カラオケに行き、あえて彼の手による曲を選んで歌う2人。

本日の1曲:
・「カナリヤ」 by.GLAY「BELOVED」

カラオケに行って歌う曲がなくなると、大抵GLAYに走るのであるが、
TAKURO大好きJIRO贔屓の私はJIRO氏が携わった曲を、
TAKURO寄りHISASHI贔屓の彼女はHISASHI氏にちなんだ曲を歌おうと、
何度もカラオケに行くうちに、小さな取り決めができていた。
そのため、JIRO氏作曲の「カナリヤ」は一応私の持ち歌になるわけだけれど、
悪友からわざわざリクエストを受けて歌ったのは初めてじゃないか?

この曲を一番聴いていたのは大学4年になったばかりの頃、
企業に就職するか、教採を受け続けるか悩んでいた頃だったと思う。

♪僕らは銃を持たず 生きる術も持たず 戦場へ行った

まさに↑のような心境だったわけである(苦笑)
勿論、今だってその気持は変わらないわけなのだけれど。

この曲は古くからの友人が久々に顔を合わせたという設定(だろうと推測)。
昔のことを懐かしんでみたり、お互いの現状を話し合ったり、
・・・そして少しだけ相手を羨んでみたりする曲なのである。

♪時にはレールを離れ 夢に溺れてみたいなんて まあそう言うなよ
 君の様に生きる そんな暮らしも憧れてる
 誰かの為に汗を流していく

あの時、就職せずに夢を選んだ私は、就職した友人から見れば言われる存在。
でも、私よりももっと大きな夢を掴みに行った友人には私が言う立場。
人間は不思議なもので、どういう現状にいても少しだけ相手が羨ましいのだ。
言っても詮無いことだと本当はよく知っているはずなのに・・・

【追記】
「カナリヤ」といえば、西条八十の「かなりや」(1918年)←9月30日付日記
「♪・・・歌を忘れたカナリヤよ」と「唄を忘れた金糸雀は」とくれば、
作詞する時少しは意識したとしか思えないなぁ・・・今日初めて気づいた。



2002年02月02日(土) 『ある光』

GLAYの向かって左側のギターさんが30歳の誕生日。
あれで30歳なんて、これまでの常識が崩壊する音が聞こえてくる。
それでもめでたいことには変わりないので、祝ったりする。
意味なくケーキを食べてみた・・・本当に意味ないな(苦笑)

本日の1冊:
・『ある光』(吉本ばなな/新潮社『吉本ばなな自選選集4 Life』)

これでやっと選集における書下ろしをマスターできた。
しかし、コレが一番不思議な作品だったような気がする。

   人生についてのあれこれを書くことこそが私のしたいことだ!
  と鼻息も荒く書き続けてきたはずなのに、まとめて読んだらやはり・・・・・・。
  (中略)さらに最後の短編に至ってはエッセイなのか小説なのか
  はっきりしろ! っていうくらいに着地点を見失っている・・・・・・
  
と、筆者本人もあとがき「得意分野のはずなのに」の中で書いているように、
微妙な雰囲気は否めないのだけれど、私の中では一番ばななさんっぽいと思う。
旅行に行った時の描写に少しだけ宗教色が見えるところとか。
アレは国内旅行だったら、絶対ダメなのだろう。
東南アジアなどの、土地自体が少しだけ神がかっている場所じゃないと。

さて、この話、特に興味深いのは父との幼い頃のエピソード。
やっぱりこれは吉本隆明氏との思い出なのだろうなぁ。
自分の父親にちょっとした行動に対して、
「父が幼い頃から持ち続けている魂の美しさがそういう無骨で清潔なところにあらわれていた」
なんて書ききってしまえるところがステキだなぁと思う。
私だったら照れくさくて、こんな風には思えもしないだろうから。

   後年、父に憎しみを抱きそうになったとき、そのことを思い出し、
  そのちっぽけなこけしを見るたび、私は父を許した。
   愛のもたらす魔術は、そんなふうに形になったり、ならなかったりして
  とにかく人生を彩ってゆく。

この感情は何となくだけれど、理解できるような気がする。



2002年02月01日(金) 「ジャンヌ・ダルク」

私立高校入試が終わると、次は私大入試ラッシュが始まる。
頑張れ、頑張れと心の中で繰返すばかり。

テレビで「ジャンヌダルク」を観る。
西洋史はさっぱりの私だけど、これぐらいは知っている。
ただ、今回の映画を観てちょっとだけカルチャーショック。
昔読んだ児童向け漫画では、聖母マリアの生まれ変わりのような神聖さと、
ナイチンゲール(時代矛盾は無視)のような慈愛に満ちた女性だったのに。。。
映画の中のジャンヌはピンと張り詰めた細い糸のような女性だった。
炎のように一気に感情が昂ぶったかと思うと、
途端に迷子のように途方にくれた表情で戦場にたたずむ。
傍から見ていたら、そりゃ相当危ない人物に見えるだろうな。
でも、映画のほうがリアリティがあったような気がする。
漫画を読んだ時は、どうしてこんなに素晴らしい人が火あぶりになるのか、
さっぱり分からずにいたのであるが、映画ぐらい破天荒な女性だったら・・・
愚かしい話であるけれど、決してあり得ないとは言い切れないのだろう。

それにしても、気疲れした映画だった。。。ふぅぅ。


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葉明 [MAIL] [当世高校教師気質��]

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