陽光
色褪せていく記憶
人は
何かを得るために
何かを失う
ならば
色褪せていく記憶に
追いすがることはない
けれど
忘れるということは
なんと残酷なことだろう
春の花は
静かにかおる
春の花
それでも
星は泣いている
なんと
身勝手な理屈で
星の命を
削ってきたのだろう
あるものだけでは
満足できないのだろうか
パラドックス
何かを
手に入れたいなら
何かを
あきらめなくちゃね
ほら もう
君の鞄には
何も
入らないみたいだよ
言葉の行方
形にならずに
消えていった言葉たちよ
サヨナラ
また いつか
戻っておいで