メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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敢えて忘れてみることにした だれかが気付くだろうか 敢えて遠い日にしてみた だれかがわかるだろうか
僕は消えようとしている あの記憶と共に ぼくはきえようとしている 誰に話すこともなく
このままじゃ続けられない
帰ってくるために 消えることだってあるだろう
首を絞められたような気持ちで 舟から身を乗り出した 首を絞められたような気持ちで 夢から身を乗り出した
天才の語らいは 凡人にはわからない 金属の打ち合う音と 森の燃える炎の色
空が明るいから 星は影を潜めている 空が悲しいから 雲はすこし出しゃばっている
電池が切れて動かなくなった 偽物の人形、よくできた表情
首を絞められたような気持ちで 舟から身を乗り出した 川面に映った大人達の光
ろくでもない男に身を任せた 英才教育の詩人は セックスについて理論を並べ続けた
行き交う人の流れ 縫うように走るのは 昨日から犬 縫うように飛ぶのは 明日から鳥
過ぎたことをまだ 拘って誹り続ける 部外者だけが何も知らない
僕らは 乗り越えた世界で 認めあい愛し合い 手を繋ぐ
雨に降られた記憶だけで 全てを語りたがるのは 今、何も信じてないから
雨上がりのノイズが 僕らを包んでも 暖かい風が吹いた瞬間に 全てを乾かすだろう
七つ目の目眩 考えを無くした失望者
風のない通りに 大きな幻惑が迫る
僕はひとつだけ 大きな手掛かりを手にした
頼りない絶望の中で
どこからどこまでが 見栄とか虚勢で どれほど深く心に つまらない欲望があるだろう
あなたの話の半分以上は 人を抑えつけるために語られてる あなたの未来の大半は 過去の思い出話に溢れてる
哀しい話をしよう 自信に満ちあふれたプライドが 裸の王様であり続けるためには 認めないで 屈しないで 恥をさらして生き続けること
笑う群衆 あきれる聴衆 終わらない哀れな ブルーズは空しくこだまする
そこにひとつの可能性があっても それは誰かを傷つけている 開き直ればいつの日も 譲られた道の真ん中に泥水がはねる
うまい話など存在しない いやらしい言葉だけがあなたを擽る きっと部屋を出ていったのは 少女達だけじゃない 過去の夢も一緒だ
懐かしむだけの人生 過去に縋ったままで努力を忘れて 誰かの力を借りて 情けなく生きてゆく
それはそれは情けなく
涙ぐましい嘘と虚栄の中で
なぜぼくはこんなにかなしいのだろう |
2004年07月10日(土) |
なぜぼくはこんなにかなしいのだろう
おしえてくれるのはだれ
なぜぼくはこんなにかなしいのだろう
このむねをひきさいたのはだれ
なぜぼくはこんなにかなしいのだろう
ひとりでいる
ひとりでいたくない
ひとりにしてほしい
こころがゆれたりわかれたり
すうじかんまえと
ちがうことをかんがえてる
すうじかんまえと
ちがうことをだれかにいってしまった
なぜぼくはこんなにかなしいのだろう
なぜぼくはこんなにかなしいのだろう
このこころが
ここにあることが
ここにないことが
そもそもかなしいのかな
なぜぼくはこんなにかなしいのだろう
わからないまま
かなしみだけがひろがった
やがて星が落ちてくる |
2004年07月09日(金) |
空の真ん中に 君の哀しみを見つけた
とりとめのない言葉は きっと誰かの気分を害した
太陽は眩しい 夜空は暗い
手探りで君の手をとる そんな人はこの街にどれくらいいるだろう
やさしいだけでは伝わらない 歌を忘れた歌人たち 君の溜息は笑顔達の大声に消される
星が落ちてくる 夏の夜 星が落ちてくる 誰も知らない君の哀しみ
この星が沈んでしまうくらい たくさんのカレーを煮込んだ カレーライフ カレーライフ 我が人生はカレーの匂い
今日も朝からカレーで目覚め 昼も夜もカレーを食べる カレーライフ カレーライフ 我が人生はカレーの匂い
香辛料のベッドで眠り マンゴチャツネで顔を洗う カレーライフ カレーライフ 我が人生はカレーの匂い
ギーを洗顔石鹸に この手のひらに太陽の光を集め カレーライフ カレーライフ 我が人生はカレーの匂い
玉葱炒める スープを煮込む 鍋をかき混ぜ夜を明かす カレーライフ カレーライフ 我が人生はカレーの匂い
カレーライフ カレーライフ 我が人生はカレーの匂い
カレーライフ カレーライフ 我が人生はカレーの匂い
CHOCOLATE & GINTONIC |
2004年07月07日(水) |
溶ける頭痛 甘い刹那
チョコレートの匂い
一箱あけて JAZZMANは嬉しそうに カカオのフレーズ紡ぐ
煙草の匂い 古いレコードの音
アンコールに割れる 氷の中から絶妙な絶望
チョコレートは 新しい恋人の忘れ物
抱かれたらべとついた カカオのフレーズ 茶色
夢は如何? 夢は如何? 必ず裏切ってくれますよ
雨時々晴れやがて曇りのち晴れ |
2004年07月06日(火) |
愛なんて運命じゃなくて 木々が育つように自然の成り行き 飾りたがるのが僕らの悪い癖 風が強くて塵が目に入った 涙が流れた 痛い
でも明日の今頃はそんなこと忘れてる
君を抱きしめていいかい 言い訳はキライ 強引な納得は ときにやわらかな優しさより 暖かく感じられるもの
もう明日のことなど考える事はない
悪い所ばかり目について 意地悪な言葉の雨が降る きっと酷い顔 きっと嫌な声 太陽が隠れたのは僕たちのせい
海も知らない顔をしているし
立ち止まっている2人に おかまいなしに 街の人々は急ぎ足で通り過ぎてゆく 小さな声は聞こえない
昔、些細な事で喜んでた そんな想い出が踏みつけられてしまいそう
音楽を止めて 鳥の声を聞いた 音楽を止めて 潮の音を聴いた 音楽を止めて 心臓の音を聴いた まだまだまだまだ 残っているのがわかる
この街は静かに変わる 君は僕を静かに変える 瞳の中に大きな錯覚 それはやがて真実にもなる
雨 晴れ 曇り 晴れ
それは明日あらためて感じて でも生きているから 優しくなれないときもあり それはそれ けれど 夜は夜
眠るときには呼吸の音
それが愛しくて 静かな風が 窓から入ってくる 心配しなくても 2人は寄りそったまま 星が動くのも気付かず 月が傾くのも気付かず 寝返りをうって 朝を呼ぶ
大丈夫
大丈夫
履き替えで 脱いだ靴 少し汚れた靴 わすれもの
車に忘れたまま
それで 昨夜の喧嘩が 消えてゆく
愛しさは きっとどうって事のない ささいな事で 感じられるもの
君の笑顔を思い出す
あした謝ろう
誰かの僕であり 誰かの君であり 彼の彼女 彼女の彼 汚れきった関係と 清純すぎる悪意
汚れた足は 白い部屋にシミを残す
首を絞めたくなるような 刺してしまいたくなるような
そんなカラスの鳴き声が 黒い雄牛をつつく つつく
誰かの彼女だと 誰かの彼氏だと 接触しない お金が動く
汚い言葉が 白い部屋に傷だけを残す
さよならビッグマック さよならコカコーラ さよならストロベリーパフェ さよならスニッカーズ
さよならミルクチョコレート さよならバナナオムレット さよならハーゲンダッツ さよならエンジェルクリーム
さよならシナモンロール さよならスパイシーホットドッグ さよならフライドチキン さよならピーナツサンド
また会う日まで また会う日まで また会う日まで さらばさらばと別れの鐘が鳴る
停まった車の中で 時間まで眠ってた2人 潮風が時間を洗ってく
水面をかすめて飛ぶ 海鳥の唄が 君の記憶をまたつついてゆく
肩にもたれて 忘れじの呟きを 僕と君の未来のテーブルへ このひとときを乗せてしまおう
もう太陽はこんなに高い とけかかったアイスの上 包むように流れた キャラメルが甘く滴る
どちらかが言い出すまで 会話はとぎれたままで 手のひらだけが繋がってる
夏の日差しに灼けた ハンドルが熱くなって 焦げた心を加速させてゆく
肩にもたれて あの日の曲を聴いた 僕と君の昔の記憶は 今よりクールで乾いていたね
今、太陽はこんなに高い とけかかったアイスの上 包むように流れた キャラメルが甘く香る
真昼のアイスの匂い キャラメルと混じった夏の日
ここに暮らしてると そんなに悪いことばかりじゃない 時に寒かったり 時に暑かったりするけど 僕は元気です
ここに暮らしてると 色々な人に出会います とてもいい人だったり 凄く嫌なヤツだったり でも楽しいです
遠い日の雨が 時々ずぶ濡れになるくらい 心に甦るのは たまに見る夢 そして僕はまた思い出す 記憶の底に眠らせたはずのことを
ここに暮らしてると 当たり前に迷いも生じます みんな放り出したくて 時にやめたくなったりするけど でも 立ち止まりません
元気でいますか 今日の空は吸い込まれそうに青いです
僕は元気です
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