| 2001年12月30日(日) |
電話が。また電話が。 |
電話が。 また電話が調子悪い。 この年末にどないせーというのだ。恐らくサポートも正月休みだろう。 携帯で試してみたところ、かかってきた電話は受けられるらしい。 前のように、狂ったように呼び出し音が鳴ることはないだけましだが、非常に不便だ。 しかし、昨日のデジカメといい、電話といい……やっぱりわたしは機械と相性が悪いらしい。
| 2001年12月29日(土) |
超個人的コミケレポート |
と、いうわけで、本日の日記は、判らない人には全く判らない日記になりますので、御了承のほどを。
行って来た。ああ。行って来たとも、年に二回の巨大な祭に。 夏は「暑い」という惰弱な理由で行かなかったが、年末の民族大移動、お台場の逆ピラミッド、あの広い広い国際展示場が、全国のオタクで歩行も困難になるコミックマーケットに参加してきた。
今回は、事前に声をかけた友人たちが悉く不参加だったり、他の人と先約があったりしたので、ひとりで出掛けた。 サークルのスペースを回って買い物するときには、「○時に××前でね」などと時間を決めてばらけてしまうものだが、開場待ちや、帰りのゆりかもめ待ちのときに、ひとりでは退屈してしまうものなのだが……今回、朝の開場待ちに関しては、退屈しなかった。 いや、正確には、ゆりかもめに乗り込んだときから、だろうか。
乗り合わせた男性が、長い算盤出して読み上げ算をはじめたり、意味も無くスヌーピー柄のトランプを投げたりしていた。 気にしないようにしていたのだが、国際展示場前駅に着いて、帰りのために、売店でプリペイドカードを買おうとすると、前にその男性が。 スタッフの指示通り列に並ぶと、またその男性が目の前に。 退屈はしなかった。 とっとこハム太郎のぬいぐるみで人形劇風なことをはじめたり、ハーモニカ出して演奏はじめたり(上手い)、携帯の着メロを鳴らしてそれに合わせて踊りはじめたり、小型のラジカセ聴いたり……大荷物の中身は、コスプレ衣装でも、本でもなく、それらのパフォーマンスの小道具であったらしい。 一時間半余りも待ったが、退屈はしなかった。 だが、なんかはじまる前から疲れてしまった。
気を取り直して、会場の中に入り、大好きなイラストレーターさんのスペースに行き、本とポストカードを購入。 生でお目にかかるのははじめてなので、どきどきしながら御挨拶。 後は、カタログ片手に、宛も無く、好きなジャンルのスペースをうろつく。 数はそれほど買わなかったが、楽しかった。 コスプレ広場でナチスの親衛隊のみなさまを発見。 ポケモンカードの図柄に卍のマークが入ってるだけで訴えられる(そのうち国土地理院も訴えられて、お寺の地図記号が変わるんじゃないだろうか)昨今、なんと根性のある方々か。 「写真よろしいですか?」集合写真を撮らせていただいたあと、その中のひとりに、「あの、後姿撮らせてください」などとういお願いをして「後姿?」と、驚かれた。やはり、これはマニアックなお願いだろうか。 が、突然、デジカメのレンズカバーが閉じなくなる。 後ろ向きで延々ポーズを取ってくださるコスプレイヤーさん。焦ってなんとかカバーを戻そうとするわたし。 結局、「ごめんなさい。カメラ壊れました」と謝り、隅の方で座り込んで、レンズを必死で戻そうとする。 他の日ならいざ知らず、今日、この場で壊れるとはどういう了見だ。 え?こらっ! と、心の中で罵倒しつつ、泣きそうになりながらレンズカバーをいじる。 周囲では、でかいカメラ持ったお兄さんたちがパシャパシャとフラッシュたいてる。 そのうち、どういう加減か、シャカッと音を立てて、カバーが戻った。 思わず、神に感謝しつつ、人でごった返す撮影会場を徘徊。
「ナルト」のカカシ先生(ナルトは読んだこと無いのだが、衣装が凄く凝ってたので)、 「バトルロワイヤル」の面々(これも映画も原作も未鑑賞だが、コスプレとも思えない、本当にどっかの制服に見えるような衣装で勢ぞろいだったので)、 宇宙刑事ギャバン(ランディが喜びそうだったので) 「ガンパレード・マーチ」の面々、(原さんコスプレの方が本当に美しかった。来須の手首に「猫の首輪」が巻いてあって笑った) 「犬夜叉」の桔梗(もしかしたら他の作品の巫女さんキャラかも知れず)
をゲットした。
しかし…「ワンピース」の踊り子衣装のナミとビビ、歩きはじめたばかりのちっちゃいちっちゃいゾロ、小柄で可愛かった「ハンター×ハンター」のフェイタン、凄く寒そうだったノブナガ、なんのコスプレか判らない(もしかしたら実際コスプレじゃないのかもしれない)ゴシックロリータファッションの美少女、そして、ナチの親衛隊員の後姿が撮れなかったのが心残りだ。
ランディは、かなり偏食だが、意外と、手間のかからない人間である。 ファーストフードやジャンクフードが毎日つづいても文句は言わない。むしろ喜ぶ。 極度の猫舌で、真冬でも冷たい飲み物を好む。 魚が嫌いなのは、味のせいではなく、骨を取るのが嫌らしい。 昔、あたってえらいめに遭ったということで、海老は絶対に食わない。 しかし、嫌いなものであっても、外食だったり、特別に良い素材だったり、目先を変えた調理法だと喜んで食べることもある。
そんなランディが、起き抜けにわたしに飯を作らせるのを可哀想だと思ってくれたらしく、夜勤明けに、コンビニに弁当を買って来てきてくれた。 わたしの分は、鶏の唐揚げ丼だった。 ありがたい。 朝弱いわたしとしては、起きてすぐ、あなたの食事を作らなくていいというのは、本当にありがたいのだが、ひとつだけ、言わせてもらいたい。 夜勤明けのあなたには、夕食だろうが、わたしには朝食だってことを、もう少し考慮してくれてもいいんじゃないか?
……そういや、こいつ、二日酔いでさえなければ、起きてすぐにステーキだろうとトンカツだろうと平気で食える奴だった。
つまりは、食に関しては子供である。
今日の更新。 アンジェリークコーナーに創作をアップ
月に一度の整体の日。 いつも通りに予約を入れて、有馬記念敗北したランディと一緒に出掛けたら、受付で「ご予約戴いてますか?」と尋ねられたので、はい、と応えると、予約リスト見ながら、困惑したような表情で、「少々お待ちください」と言われた。 暫くして、「あの、こちらではなく、別の支店の方に御予約戴いてるようなのですが……」 しまった。 此処には何度も通っているというのに、何故電話するところを間違えたんだろう。 いつもの店は今日はいっぱいだが、予約を入れた方の店なら大丈夫だ、というので、場所を教えて貰って、そちらに向かう。 途中、ランディが、「なんで間違うんだよ」と、延々わたしを馬鹿にしながら、逆方向に向かう電車に乗り込みそうになり、「なんで間違うかな」と、わたしに馬鹿にされる。 ざまーみろ。 いつもは三十分だが、今月はわたしの誕生月で割引があるので、今日は五十分コースでマッサージしてもらう。 幸せだった。
その後、カレーミュージアムへ。 思ったより狭い。 和風カレーの店と、タイ風カレーの店で、それぞれハーフサイズのカレーを食べて、お腹いっぱいになった。 しかし、タイ風グリーンカレーというやつは不思議だ。 グリーンというより白い。 見た目は、ホワイトシチューだが、食べると辛い。 でも、ココナッツの甘い香りなんかもする。 クリスマス期間中のサービスということで、シャンパンが無料だった。 七店あるカレー屋さんを物色する合間に、建物の中の仕掛けやゲームを見て回る。 従業員さんに、「撮影は、いいんでしょうか?」と言うと、「はい。問題ありません。わたくしどもにお申し付けいただけましたら、シャッターも押させていただきます」などと言ってくれた。 最近は、何処にでもデジカメを持ち歩くが、わたしは自分が撮られるのは嫌いである。 最初のうちは、クリスマスツリーなんかを撮っていたのだが…… いや、これでも、耐えようとはしてみたのである。 なんだかんだ言っても、わたしも女の身空だし…… しかし、メイドさんファッションのお嬢さんの、膝丈のスカートの下から、それより少し長めの丈のズロースと思われる下着を履いているのが見えた瞬間、このディティールの細かさに、思わず、「あのー、写真、いいですか?」と言ってしまったのである。 後は、歯止めがきかなくなって、お土産店のサリーのお嬢さんたちなんかも撮らせてもらった。 自分とランディの記念写真を撮りたいのではなく、サリーやメイドさん姿のお嬢様方を撮りたいのだと判っても、嫌な顔もせず、ポーズまで取ってにっこり笑ってくれた。 どうやら、そういう風に、従業員教育が行き届いているらしい。
此処でこれじゃ、コミケでコスプレイヤーさんたちを見た日にはどうなるか…… コミケは来週。 かなりうずうずしている。 メモリーカード、もう一枚買っといた方がいいかな。
少し前の予定では、今日あたり、実家の両親と弟が遊びに来ているはずだったのだが、今年中には遊びに来られなくなったらしい。 まあ、12月20日なんて連休でもなきゃ、クリスマスでもなく、大晦日でも正月でもない中途半端で、かつ、クソ忙しい時期に来るのはお互いどうかと思うので、それはそれで良いと思っている。
だから、その代わり、というわけでもないが、実家に電話してみた。 母が出た。 いつものように近況を尋ねたら、一番近くの小さなスーパーではなく、少し離れた大型店に行ったときの話をはじめた。
「自転車で出掛けて、帰ろうとしたら、自転車が無いんよ」
盗られたか。
「ううん。盗られてなかった。置いた場所を忘れてたみたいで。まあ、結局、見つけたんやけど」
わたしを笑わせるつもりで説明しつつ語尾が笑っている。 いや、面白くないぞ。全然。 あんな大きな店に行くなら、判りやすいところに停めないと、と言うと、
「いや。いつも停める場所は一箇所に決めてある。物凄く判りやすいところに停めた」
だったら何故、判らなくなるか。
「おんなじような自転車多いやろー?」
名前書いておけ。
「書いてある。それでも、よう見つけんかった」
……つける薬は無いらしい。
「ほら、お母さん、方向音痴やろ?」
そこに住んで何年だ。
「えーと、引っ越してきて、そろそろ三年……」
そんなだから、あなたが出掛ける度に父が心配するのだ。 わたしは、父のように、あなたにひとりで出掛けるなとは言わないが、出掛けるならもうちょっとしっかりしてくれ。
「出掛けるなとは言わへんて……言うてるやないの」
言ってない。
「お母さんかて、其処へ遊びに行ったんとちゃうんよ。三階にある歯医者に通ってるんよ。うちから一番近い歯医者、初診でも予約せえ、言うんよ。そやから、あそこまで自転車こいで……」
だから、遊びにであろうと、買い物にであろうと、歯医者であろうと、出掛けるのはいい。 しゃんとしてくれと言ってるのだ。 事故に遭ったり、自転車でコケて、泥まみれの痣だらけで帰って来たりもしたし、数限りなく家族に心配かけてきたのだから、少し自覚して、気をつけてくれと……
「そんなん無理や」
母よ。 そんなこときっぱり言い切らないでくれ。
近くに用が出来たので、横浜ランドマークタワーに寄った。 五時ともなれば、暗くなり、クリスマス前というのもあって、イルミネーションが綺麗だった。 最近、デジカメを持ち歩いているので、あちこち撮りまくった。
しかし、クイーンズイーストも、みなとみらいも広々していて良いのだが、広すぎて戸惑ってしまう。 やっぱり、基本的に田舎者なんだろう。 本来なら、観光客としてうろちょろする場所だったのだ。 前に、東京のランディの実家から、横浜の自宅に帰る途中の車から外を眺めて、
「こんな処に住むことになるなんて、十年前は考えもしなかった。ランドマークタワーや中華街が地元なんて……滅多に来られるところじゃなかったはずなんだけど」
と言ったことがある。 本当に、遠くへ来たものだ。
今も、たまに故郷が恋しくなるが、やはり、この時期は、日帰りでコミケに行ける場所に住んでいる幸せを噛みしめる。
| 2001年12月17日(月) |
ランディ風邪でダウン |
昨日、万馬券を当てたせいではないと思うが、ランディが大風邪である。 そういや、わたしも頭痛い。 感染ったかもしれない。 て、ことで、今日はとっとと寝る。
旧パソコンの中の、ポストペットの設定とか、今までいろんな人とやりとりしたメールとかを全部新パソコンに移すために、FDにまとめてたら、突如、FDドライブが妙な音を立てはじめた。 たとえて言うなら、止まりかけの扇風機に、ボールペンの先を突っ込んだときのような音である。 な、なんだ? と、思わず身を引いた。 その音は、暫くしてやんだのだが、それ以降、FDを全く認識しなくなった。 ああ……おまえさん、やはり、そろそろ寿命だったんだね。
念願の新しいパソコンをセットアップするまでは、惜しいとも思わなかったのに、もう、使わなくなるのだと思うと、妙に愛着が湧いて困っていた。 これを使って、文章を書き、ウェブサイトを作り、知識や、情報や、多くの友人を得てきたのだと思うと、なんかたまらなくなったのである。
つい、二、三日前にも、ランディに、「人にあげたり、処分したりするのやめて、このまま、二台とも置いときたい」などと言ったのだが…… どうも、そうはいかないらしい。 12日の日記で、『恋人』などと喩えたのは、深い意味があってのことではなかったのだが…… 所詮は無機物と判ってはいても、なんだか切ない。
| 2001年12月12日(水) |
愛執とときめきのはざまで |
長いつきあいの恋人がいるとする。
つきあいが長いだけに、少々、お互い嫌な部分が見えてきたりする。 別に暴力を振るうわけではないが、機嫌が悪いと、話しかけても、そっぽを向いたり、わざととしか思えないくらい的外れな応えを返してくる。 ルックスも、自慢して歩けるようなものではなく、寧ろ野暮ったい。 どうしても、我慢出来ないほど嫌っているわけでも、憎んでいるわけでもないけれど、そろそろこの恋も終わるのかもしれないという予感がする。 そういう時期が来たのではないか、と。
そんなとき、打てば響くような機知を持った、お洒落な男に出逢ったとする。 一を聞いて十を知るようにシャープで、一緒に歩けば、周囲が振り返る。 お目々をハートの形にして、とっとと乗り換えるのが女というものであろう。
既に過去の男となりつつある恋人と暮らした部屋で荷物を纏める。 長い倦怠期を共有した恋人は、いつものようにこちらから話しかけなければ、なにも言わない。 新しい男と、新しい生活をはじめるというのに、何故か、心に隙間風が吹く。 ああ、わたしは、この人に対して不満を並べるばかりで、この人に、なにもしてあげなかったのではないだろうか。 そう思うと、別れを決めた恋人の傍を離れがたくて、忘れ物を捜しつづけてしまう。
こんなネタ繰ったって、絶対にラブストーリーなんか書けないんだから逃避するのはよせ、自分。
……新しいマシンに繋いだTAが動かない。 バリュースターなら問題無く通信できるのに。
最新型だからって偉そうにすんな、とっととハードを認識しろ、バイオ! 重いとか、しょっちゅう強制終了するとか文句ばかり言ってた割にはデフラグもさぼりがちでハードディスクもメモリも増設してやらなかったのは謝るから何処の設定を間違ってるのか教えてくれ、バリュースター!
| 2001年12月10日(月) |
バイオがやってきたけれど |
バイオがやってきた。
しかし、今、この日記は、四年ほど使っている古い方で書いている。 パソコンを新しくするついでに、模様替えしようと思って、棚を買ってきた。 スーパーや家電店でデスクを見て回ったのだが、なかなか思った通りのが無くて困っていたのだが、ふと、そうだ、別に机じゃなくてもいいじゃないか、と思い、最近、あちこちでよく見かける金属製の棚を買った。 あまりにありふれすぎるのもどうかと思ったが、まあ、無難で良いだろう。 数年後に此処を引っ越しても、これならどうとでも使えるし、使えなくて仕舞うとしても分解できるから、かさばらないし。 閉店直前のスーパーで、店員さん捕まえて、「これ、ください」と気軽に言ったら、奥の方に引っ込んで数分。 奥から、細長い段ボールの箱を抱えてきてくれた。 おお。幅91�僉�奥行46�僉�高さ157�僂粒笋砲蓮△┐蕕�コンパクトじゃないか。
「お車でしょうか?」
「いいえ」
「では、持ち手をつけておきましょう」
手際よく紐を掛けてくれる店員さん。 閉店のアナウンスが流れはじめている。 手渡された瞬間、よろけた。 重い。 代金も支払った、店員さんは「ありがとうございました」と頭を下げている。 シャッターは下りかけている。 今更、要らないとも言えないし、配達してくれと言って、伝票書いてもらうのも迷惑だろう。 歩いて五分のところでも、配送料は只じゃないだろうし。 それに、早く新しいバイオを使いたいし。 わたしは、それを持って、家路を歩いた。 普段はゆっくり歩いても五分なのに、三十分かかった。 今度引っ越すときには、エレベーターの無い五階建ての建物の五階なんかには、絶対住まないぞ、と心に誓った。
帰ってから、早速棚を組み立てようとしたのだが……金属の特徴は重いというだけでなく、ぶつかるとうるさいというのがあった。 四本の支柱に、棚板を通そうとするだけで、くわーん!きーん!ごぉぉーん!と、かなり大きな音が響く。 だめだ。 下手すると苦情が来る。
結局、バイオは箱から出されることは無かった。
そして、今、中途半端に組み立てた棚が入っていた段ボールを片づけようとして、その重量が箱込みで21kgもあったと知った。
急に、腕や腰が痛くなってきた。
自分で振ってしまったからには仕方無い。 二日前、日記に書いた正山小種(ラプサンスーション)を賞味してみた。
確かに、正露丸風味である。 が、まんま、あの臭いではなく、十倍くらいに薄めた感じの強さで、やはり、松で燻しているだけあって、漢方薬のような独特の香りの中に、爽やかな松葉の香りもする。 飲んでみると、癖の強い香りとは裏腹に、すっきりとしていて、後を引かない。 うーむ。 困った。
感想としては、
香りはちょっと苦手かもしれないが、克服すれば好きになれるかもしれない可能性を秘めている。 味はどっちかというと好きと言っていいかもしれないが、めちゃくちゃ好きというわけではない。
非常に、個性の強いお茶を飲んだというのに、曖昧な感想を抱いてしまった。 いっそ、青汁並に不味ければ、話の種にもなるし、招かざる客への嫌がらせにもなるし、酒の席で古今東西をしたときの罰ゲームに使うことも出来ようものを。
近くの家電店に、パソコンを見に行った。
いろいろ見て回った挙げ句に、結局、ランディの前歯のためにバイオにした。 物凄く安かったが、わたしとしては、大満足である。 ハードディスクの容量が、30倍である。 もう、それだけでいい。
お気に入りの紅茶専門店のティールームに入って紅茶を飲んだら大体600円から。ケーキつければ1000円前後にもなる。ポットで持ってきてはくれるものの、それでもカップ二杯。 引き替え、茶葉を買ったら50gで500円台から。 一杯分で2.5gとしても二十杯分。 これは、もう、茶葉を買うべきだろう、と、判断して、いつも茶葉を買うのだが、たまには優雅な気分に浸りたくなって、ティールームを利用してみた。 この店では、中国茶も扱っているので、「正山小種」というのを注文してみた。 松で薫製した、ラプサンスーションと呼ばれるお茶だという。 すると、ウェイトレスのおねえさんが、
「かなり癖のあるタイプのお茶ですが、大丈夫でしょうか?」
「どんな感じでしょうか?」と尋ねると、
「正露丸のような香りなんですが……」
……わたしは闘わずして敗北した。 アップルパイと一緒に正露丸味のお茶は飲みたくない。
「じゃ、白牡丹にします……」
正露丸味のお茶というのがどんなものか非常に気にはなったが……わたしには根性が無かった。
しかし、帰って、封を切っていなお茶の葉をまとめて放り込んである籠を見てみると……あったのだ。 以前、セールで「三袋1500円」だったときに、そんな味だと知らずに購入してしまったらしい「正山小種」が。 きっと、買ったときには、松の葉の爽やかな薫りがするんだろう、と想像したのだろう。
「慣れるとはまる」とか、「好き嫌いが分かれるが、好きな人は病みつきになる」とか言われている正露丸味のお茶が、50g。 つまりは、二十杯分。
ティールームがある意味が、よく判った。
| 2001年12月04日(火) |
安いパソコンを買うと前歯が折れるらしい |
昨日まで、風邪で苦しんでいたランディが、遅くまで飲んで帰って管まいて言うことには、
「欲しいんだろ?買ってやるよ。パソコン」
それはうれしい、と言うと、
「但し、今度は、俺も一緒に見に行くからな。俺が納得したパソコンでなきゃ買わなねーからな。そんで、SONYのバイオを買うぞ」
自分は全く使わないくせに、なんだ、その拘りは。
「大体、おめーはよ、典っ型的な『安物買いの銭失い』ってんだよ」
ちょっと待て。 確かに、これは、大分前に、秋葉原で一番安い型落ちのパソコンだったが、『銭失い』は無いだろう。 わたしは、これを四年は使ってるぞ。
「だけどな、それが壊れたときあっただろ」
あったね。 でも、長期保証つけてたから、修理費は無料だったぞ。
「あんとき●●●●(販売店)の対応悪かっただろう」
悪かったね。 一番近い支店まで持って行き、修理が出来たら、送料負担してもいいから、配達してくれと頼み、担当者がそれでもいいと言ったにも関わらず、修理が出来上がったら、『修理品は取りに来ていただく決まりになっている』と言い張る。 担当者を出せ、と言ったら『休みです』と言われた、と言ったら、わたしから受話器を奪い取ってキレてたね。 しかも、配達して貰えることになったはいいけど、帰って来たらば、CD-ROMを認識しなくなっていた。 それを苦情言ったら、担当者は『CD-ROMに異常があるのではないでしょうか』。 うちにあるCD-ROM全部試してみたけど、極一部の例外を除いて全部認識しない、と言ったら、『じゃあ、その極一部だけが正常で、他は全部傷ついてるか汚れてるのではないでしょうか』とか言われたね。
「あのとき、俺は、●●●●の対応に、死ぬほどムカついたんだ」
そうだろうね。 思い切り気持ちよくブチギレていたね。
「いいや、俺はあれでも抑えてた。それは、元々、展示品の激安のパソコンだったからだ。あれが、そこそこの値段の最新型なら、俺はあんなに我慢しなかった」
あれで、抑えてたんかい。
「ああ。我慢して、我慢して、我慢しすぎて、歯軋りしたせいで、前歯が折れた」
……おいおい。 それは、元々折れる運命の前歯だったんでないかい?
「おまえが、安いのを買ったせいで、歯医者に行かなきゃならなかったんだ」
待て。
「な?いくら安いの買ったって、その分、他で損するんだよ」
なんだ、その飛躍は。 パソコンやわたしに罪をなすりつけるな。 百歩譲っても、その前歯が折れたのは、●●●●の店員のせいだろう。 わたしのせいにされても、●●●●まで出向いて行って、社員教育するわけにも行かないし。
「とにかく、俺の前歯のためにも、次はバイオの新しいのを買うように」
聞いちゃいない。
ランディが風邪でそれどころでは無かったので、外に飯喰いに行ったわけでなく、ケーキ買ったわけでなく、プレゼント貰ったわけでなく……少々僻みっぽい気分で、買い物に出かけて帰って来ると、ドアの前に、なにか転がっている。 暗くてよく判らなかったが、拾い上げてみると、小さなパンジーの鉢植え。 どうやら、ドアを開けたときに蹴飛ばしてしまっていたらしい。 差出人は、夕食材料の宅配サービス会社の担当者である。 此処暫く、頼んでなかったのに。 自腹なのか、会社負担なのか判らないが、マメなことだ。 しかし、植物を枯らすことにかけては、酸性雨並の腕を持つわたしのところに鉢植えはやめて欲しかった…… が、前もってプレゼントをくれていた人はいたが、当日である今日届いた贈り物はこれだけだったので、なんとなくうれしくて、部屋に持って入った。
ネットに繋いでみると、しんたさんの書き込みに、友人からのおめでとうメール。 あざとく、わざとらしく、前日に、明日誕生日だと言っといた甲斐もあろうというものだ。
なんだかんだで、幸せである。
年末に、「慌ただしくなって参りました」とか、「押し詰まって参りました」などと言われると、余計に追い込まれる気がして嫌になるのだが…… やっぱり言ってしまうのだ。
今日は、実家から荷物が届いた。 父から、蜜柑が一箱。 こないだ、ランディの実家から貰ってきた蜜柑がまだ半分残っているが、心配はあるまい。 わたしもランディも、蜜柑は大好きだ。
父に、「届いたよ、ありがとう」と電話したら、「外出後は手洗い・うがい励行」を言いつけられた。 それから、 「今月中に、揃って遊びに来るという話はどうなった?」 と、尋ねたら、仕事の都合で行けなくなるかもしれないが、二十日前後を予定している、と言うので、 「じゃあ、今週にも帰省しようと思ってたけど、やめとくわ」 と言ったら 「なんでや。来いよ」 と言う。 「そっちから来るんやったらええやん」 「行けるかどうかまだ判らんのに」
わたしが遊びに行く、帰ってきたらすぐに両親が来る、両親を見送ったらクリスマス。あっという間に年末が来て、夏は不参加だったコミケ。 おせち料理は作らなくていい、というか、作ってもだれも食べないために、ランディ一族中では顰蹙を買うのでパス出来るが、合間に大掃除だの、忘年会だのが入るのだ。 どうせ実家に行くなら、この時期以外がいい。
ああ、書いてたら、本当に忙しい気分になってきた…… ついでに、明日はわたしの誕生日である。 が、ランディは風邪で寝込んでいる。 なにも期待できないな……
11時。 熟睡してる最中に、電話がきた。 下着マニアの友人(もちろん、自分で着ける下着に凝ってる女であって、夜中に人ん家のベランダの洗濯物に手を掛ける輩ではない。念のため)である。
「なぁ、江戸時代の遊女の襦袢って、どんなん?」
いきなりなにを言いだすんじゃ。 叩っ切ってやろうかと思ったが、ふらふらと本棚への前に行き、江戸時代の風俗を解説した本を開き、
「えーとだな。江戸時代の下着というと、男は褌、ただし、これが縮緬とかの絹製だと『パッチ』と呼び、粋を愛する男たちはわざと尻を端折ってそれを見せて歩いたらしい」
「男の下着はどうでもいい」
「監修してるのが男性らしくって、女の下着にはそんなに詳しくないんだよ。えーと、女性の下着は湯文字……これは、いわゆる腰巻きらしいな。それと、襦袢……奢侈禁止令が出たときには、やっぱ女たちも、下着に凝ったらしいな。……で、だな……」
「あ、ごめん。他から電話かかってきた。またー」
がちゃ。
……こら。 待て。 待たんかい。 寝てた人間に向かって、わけの判らない電話かけて、資料調べさせて、やっと核心に迫る部分にさしかかってきたらそれかい。
しかし、よく考えれば、ゲームして夜更かしして、休日とはいえ、『午前11時』に寝ていたわたしもまた非常識。 そして、突然、「江戸時代の女性の下着」を問われて、すぐにその資料が出てくるのは、奴の知人の中では、わたしくらいかもしれない。
類は友を呼ぶのか……
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