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■ 確かな物。
心なんて 世界で一番不確かなもので どうにも扱いづらい、厄介な代物だ
家族の信頼も、友情も、いつまでもある確かなものじゃない。 今でこそ笑いあっていられる彼等だって、 私を見放したり、嫌ったり、疎ましく思ったりすることがあるかもしれないし いつか私の方から離れていくかもしれない。
それに、この内の私の弱さからくる恐怖。
信じたくない、信じられない、 逃げたい、怖い、痛い、 苦しい、苦しい、苦しい…
人と関わるたびに思う。
けれど、こんな濁流にあえて身を投じたのは、 そこに確かな光を知っているからだ。
自分一人では、脱け出せなかった 私は、救われた時を確かに知っている
こんな私を好きだと言ってくれて、ただ側で笑ってくれているだけで どんなにその優しさが私の背中を押してくれたか。 堕ちていきそうになるときに、この世界に引き戻してくれたか。
不確かなものばかりの世界で、 あの優しさだけは確かなもの。 唯一、疑うことの出来ぬもの。
誰かにとって、そんな光になりたいと思った。 私かここにいることを確かにするために 返しきれない恩を少しでも返せるように 私のような思いをしている人々を助けるために
優しい光になりたいと思ったんだ。
2002年08月18日(日)
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