凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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新学期。
アイもアユムも「新しいクラスはどう?」と聞くと「ふつー」という。 「何も変わらない」と。
何も変わらない日常が続くのは、一般的に有難い事なんだけど アイの場合、変わらない事は、どうなのだろう? でも部活は「辞めない」というし、例の友達も 部活の大勢で遊んだ時は 適度な距離を置いてなんとかやれたとかで 本人、必死で前向きに頑張っていこうと考えている様子。
いじらしいというか、痛々しいというか。
小学校の時の女の担任が、アイがクラスで置かれている状況をやっと把握した時 「強い子です」と泣きながら誉めて励ましてくれた事があったけど。
確かに、聞くと「小学校の頃よりマシ」と言うけど。
強くなった、というのか 「どうせ何をしても嫌われるんだ」と自分で自分を見放した感も受けるんだけど。
「高校になったら周囲が変わるから。中学までは義務教育だから色んな子がいるけど、高校は価値観なり将来の目標なり学力なりが近い方向の子が集まる所なので、中学より過ごしやすいから」と今は話している。
小学校の頃は「中学になると周囲が大人になるから変わる」と話して聞かせていたけど、それはどうだったんだろう。 中学になったら「高校になったら」と言っている私は、嘘をついて成り行きに任せて何の手も打たないでいる卑怯な大人なんだろうか。 必死で耐えている間、アイはどんなモノを得て、どんなモノを失っているんだろう。 私は、アイの人生の中の大事な時期で、取り返しのつかない事をしているんだろうか。
それでもアイは、クラスの自己紹介一覧を見ながら、「この子と友達になろうかな」と前向きに呟いている。 差し伸べた手を振り払われ続けているアイ。 それでも毎日ちゃんと登校して行くアイ。
親として、どうしたらいいんだろう。
暁
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