2005年04月23日(土) |
行き場を失くした唄が胸に響く。 |
世界は微細な振動に満ちている。 感情とは小さな粒子が作り出すごく弱弱しい流れだ。 世界は振動に溢れている。 人は、全て、其れ等に共鳴できる力を持つと思う。 何故なら、反響させる器を持っているからだ。 身体、と言う名の器を。 けれど、全ての流れに共鳴してしまうと、自我が崩壊する。 弱い流れも、強い流れも反響させてしまっていては、うるさすぎるからだ。 振動ばかりに気を取られていては、自分を見失うこと必至である。 だから、人はうまく世界と距離を取る。 自分に適した厚さの壁を作り、自分の必要とする情報を取捨選択して共鳴する。 それがコミュニケーションの得手不得手に繋がるのだと。 あたしはたぶん、うまく世界と距離が取れない。 必要な時に壁が作れず、不必要な時に壁を作り、不必要な振動を拾っては、必要な振動を見過ごしている。 何が強くて、何が弱い振動なのか、判断がつかない。 どれも、同じく拾ってしまうから。 みんな、どうやってうまく距離を取っているんだろう。 たぶん、今あたしは剥き出しの状態だ。 全ての振動が強過ぎる。 朝から世界がうるさくて困る。 世界の振動はあたしを研磨するんじゃない。 個々に刺さってはささくれ立たせる。 困った。 どうしたら静寂が戻ってくるのだろう。 たぶん共鳴し過ぎたので、少し気持ちが悪いんだと思う。 自分が二分化するのが分かる。 世界のヴァイブレーションに共鳴するあたしと、それを冷静に判断するあたし。 どちらもあたしで、どちらもあたしでないと感じる。 簡単に、わかりやすい言葉でまとめたら、ストレスが原因なんだろうけど、そうじゃなくて、何か、自分がふわふわと空間を漂っている感じがする。 覚醒が、しっくりこないのだ。 考え、喋り、感情を垂れ流している自分を、少し気持ち悪く感じる。 そんな自分を冷静に観察する自分もいる。 あぁ、気持ち悪い。 自分が一人じゃないって気持ち悪い。 さっき、窓ガラスに映った自分を見て、なんて不細工が歩いてるんだろうと思った。 身体に自分が入ってないから、自己贔屓が出来ないんだとは思うけど、それにしても不細工でびっくりした。 疲れた顔で、顔色悪くて、中身が空っぽの癖に、どす黒い空洞が見えた。 あぁ、この人、残念なんだなって思った。 なんか、もういろんな意味で残念なんだな、と。 どうしたのかなぁ。 どうしてこんなことに? どうでもいいけど、うるさいのに疲れた。 寝たいな。 世界を遮断したい。 4限あるから無理やけどさ(笑) こんな剥き出しの時に、田口ランディはいけません。 読むけど。 卒論書かなあかんしさ。 衝撃が強過ぎる。 読むけど。 自虐好きやし。 あぁ、世界って、なんて無秩序に混沌としてるんだろう。 気持ち悪い。 何か、壁が欲しい。
どうしても遠い だけど あなたじゃなきゃ意味ない。
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