誇り高く生きたかった。
例えば、誰にも頼らないで生きていけるとか。
例えば、もう二度と泣かないで生きていけるとか。
けれど、現実はびっくりするぐらい理想とはかけ離れてて、醜く歪んでて、でもそれを美しいとさえ感じていた。
あたしは頭がおかしいんだと思う。
昔、あたしと自分は似ていると言った人がいた。
あたしは、その人と縁を切った。
だってその人は、あまりにも狭い世界で生きていたから。
あたしとあんたが似ているわけないって思った。
だけど、結局は似てたみたいだ。
あれだけ嫌悪して嫌悪して、自分の世界から追い出したのはあの人という存在ではなくて、自分の悪いところを凝縮したみたいなその姿だ。
社会に出ると、いろんな見方があって、自分を悪く見る人の方が確率は高いとわかっていても、やっぱり傷付くし、好かれたいと思う。
これは、エゴなのかもしれない。
でも、あたしは子供・・・子供の振りしている大人なので、自分を傷付けるものからは逃げてしまう。
相手を悪者にすれば、自分は傷付かなくてすむから。
それでは、いけないと思った。
いつまでも逃げてばっかじゃ成長しないって思う。
傷付いても、心を病んでも、知らなきゃならないことってある。
知らなきゃよかったって思うだろうけど、たぶん知らなきゃだめだ。
あたしはいつまでもだめなあたしのままで、歪んだ世界が元に戻ることはない。
もう大人だから。
自分でしたことの責任をとらなければならない。
もう二度と、昨日には戻れない。
縁を切ると、関係性は解消される。
存在の死。
生きながら、人はいくらでも死ねるんだ。
あの人はあたしの中で今も死んだまま。
生き返ることはない。
だから、今を大切にしようと思う。
今を精一杯生きたいと願う。
甘えていたんだなって思う。
だめだ、こんな自分。
そう、思った。
今は酷くかつを子に会いたい。
やっぱり依存してるけど。
外に向かうあたしの心がまだ回復してないから。
もう少しだけ、引きこもろうと思う。
内的世界で遊び飽きたら、こっちに帰ってこようと思う。
そんなことをぼんやりと考える。
やっぱり、あたしの頭はおかしいのかもしれない。


















こんな時に限って、言葉が出てこない。