皇帝の日記
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中国に持ってくる靴下には、ある条件を設けて選択した。
そろそろ寿命が来そうな奴。
そして、帰国時には捨てて帰ろうとしていたのだ。 そうして選ばれしモノのたちは、予想をはるかに上回るピッチで寿命がすでにつき始めている。 三足ゴムが伸びきり、三足穴があき、一足は洗濯にだしたっきり帰ってこない。 その代わりに明らかに男物と思しき巨大なTシャツが増えている。 この寮のどこかに、Tシャツが帰ってこないで、靴下が一本増えている男がいるのだ。 洗濯おばちゃんのささやかな自己主張。 ともかく、残りの冬をこの満身創痍の靴下達でどう乗り切ろうか。
話は変わるが、昨日日本で中国語と日本語のラングェッジ・エクスチェンジをしていた、吉林の子が電話をかけてきて、今私の学校の中国人学生エリアにいるとのこと。すっかり日本語のレベルが下がって、全ての口調が「〜のだ」になっていた。 「やはりこの大学の大学院に行きたいと思っているのだ」 「でも吉林には上海の情報は入ってこないのだ」 「だから情報を集めにきたのだ」 バカボンのパパなのだ。
明日会う。楽しみだ。
皇帝

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