皇帝の日記
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2002年02月22日(金) 旅のこと3

そんなわけで北京に一泊足止めを食らうことになった。
旅も長引き疲れたところなので、温泉が地下にわいているというホテルを取ってみたりした。
温泉にじっくり浸かって、その翌日の夜六時に夜汽車で上海に帰るという寸法なのだ。

またしても北京で一日観光できる時間があいてしまった。
しかしここで偉大な皇帝の驚異的記憶力が叫んだ。
そう、毛沢東記念館が18日に臨時開館するという張り紙を思いだしたのだ。
ビバ自分。

そんなわけで翌日朝からホテルのフロントに荷物を預け、天安門広場に直行したのだ。おりしもホテルは天安門の真横。
ブラボー自分。
自分大好き。

しかし、ここにも人民の罠が張り巡らされていようとは。

なんと一kmにもおよぶ長い暇な北京人の列が。
むむむ。
しかし念願の毛沢東の死体が拝めるのである。
今拝まなかったら次来るころには政権が交代して燃えるゴミの火に出されてしまうかもしれない。
決死の覚悟で並んでみたが、後一歩と言うところで公安に呼び止められた。
外国人に対するボディーチェックである。
問題になるものはないと思っていたが、使い終わった使い捨てカメラが引っかかった。
これを預かり所とやらに預けないことには入場できないという。
預かり所まで300mくらいある。
まあ観念して行ってみると、なにかのチケットが必要で、また入り口に帰ってもらえという。
しかもこの預かり所もかなり並んでいる。

もういいです。

結局この日は自然博物館に行って、長江で採れたとかいう巨大な魚の標本や、恐竜の骨なんかを見て、いくつか寺を巡って帰った。

上海に帰ってからずっと花粉症。

(おしまひ)


皇帝