皇帝の日記
目次もくもく|ぶらり過去旅|ぶらり未来旅
料理に熱心だったことはお話した。 その料理も、コンソメスープ、雑煮、餃子と徐々にレパートリーを無理やり増やしていく中で、伯父から貰い受けた急須やフライパンが割れたり砕け散ったりと、物理的被害が相次ぎ、ついに事故がおきてしまった。
皇帝手ずからのお菜を頂戴したアメリカ人がウィルスに感染し、病院に担ぎ込まれてしまったのだ。
原因は、何らかの経路で上海の水が体内に入りこんだらしい。 38度の発熱に激しい下痢といった症状。
皇帝が考えるに、外は焦げ上がるほどにカリカリなのに、中はしっとりと凍っていた餃子が問題なのではないかと踏んでいる。
もちろん国際関係にひびが入るので内緒だ。
皇帝

|