皇帝の日記
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そんなわけで、ロスの悪名高きLAXから飛び立った皇帝とジャバ夫さん。 ルフトハンザで、ひとまずフランクフルトへ。 乗客にドイツ人が多く、機内も座席も広々設計だった。 なぜなら、ドイツ人がでかいから。 皇帝が、余裕であぐらをかいている座席に、体をめちゃめちゃ折り畳んで収納している、2メートルのゴリラ達。 ははは、君たちも悔しかったら、縮みたまえ。 トイレも6個くらいあって、安心して爆睡できました。
フランクフルトでEUのハンコをもらってからは、チェコ航空でリトアニアの首都ヴィリニュスへ。 着いた瞬間からバケツをひっくり返したような雨に見舞われる皇帝。 わかっている。 わかっているさ。 こんな事もあろうかと、長靴と傘を持ってきたんだもんね。 妖怪雨降らしだからさ。 ふふ。
と、準備万端していたら、なんと花婿さんが迎えに来てくれたのでありました。 すいませんねえ、お式の前だというのに。 一緒の便だったらしい、イギリス人夫婦の参列者とともに、レンタルしたと言う大型のバンに乗り込んでしゅっぱーつ。
車の窓から見るヴィルニュスの第一印象はズバリ。
ラクガキ。
とにかく、すごい量のラクガキが、ありとあらゆる建物にところ狭しと書かれている。 スプレー缶で、シャーッとするあれね。 かっこ良くアルファベットを書いちゃうあれね。 そういえば、ベルリンの壁もラクガキだらけだった。 社会主義に抑圧されると、ラクガキをしたくなるんだろうか。 でも、住んでる人を気遣ってか、窓には書かないでいてくれている。 優しい(?)ラクガキ。 ユネスコの建物にもラクガキ。 「綺麗な壁はクールじゃないぜ!」とか書かれちゃってるアパート。
そして、凄まじい雨なんだが、石畳の道は水はけが悪いらしく、小型犬には命取りな規模の水たまりがあちこちに出現。 しかし車は速度を緩める事無く走行し、通行人に容赦なく身長の二倍くらいの水柱を浴びせかけて行くのであった。 恐るべし。 必要なのは、傘じゃなくてレインコートだな。
車は旧市街に入って、ホテル「ナルティス」に到着。 ホテルの建物も当然ユネスコ建築に指定されてて、16世紀の物。 壁とか、所々石造りの部分が露出していて、雰囲気はばっちり中世。 ルネッサーンス。
ははははは、としていると、ロビーで次々と日本人に遭遇。 皆さん結婚式の参列者です。 この結婚式の為に、ヴィルニュスの日本人人口密度が突然上がったと思われる。 ジャバ夫さんの友達の結婚式なので、皆さんジャバ夫さんのオクラホマ大学時代のお友達ばかり。 再会を祝して、そんでは皆で夕飯にまいりましょう、という事になった。 くしくも、その日は例の運命の日本デンマーク戦。 サッカーの観れるバーにまいりましょう、そうしましょう、という事になったのだが、まだ開始まで時間があったので、とりあえずレストラン「ヂャマイチエイ」へリトアニア料理を食べに行く。
ホテルからレストランまで、地図では結構な距離に見えたのだけれど、歩いてみたらすぐだった。 つまり、街全体がそんなに大きくはないと言う事で、どこに行くにも歩いて行けるわけだ。 この時いただいたリトアニア料理は、ジャガイモをマッシュしてふわっふわにしたので肉を包んだ、ツェッペリーニというもの。 それと、ジャガイモのパンケーキ。 ジャガイモのソーセージ。 ジャガイモ祭り。 食べてる途中で花嫁とも遭遇。 なんという狭い街だ。
お腹一杯になったので外に出ると、大型スクリーンが街灯に出て、デンマーク戦がすでにちょっぴり始まっていたのだが。 まあ、日本は前半に点を入れるってことは無いよね〜、とのんびり覗いてみたら、なんと1点入っちょる! わー!わー! と応援したら、観戦者達がもや〜んとした表情でこちらを見ている。 どうしてかな〜って、なんと観てる人皆、デンマーク人だったのだ。
こいつはどうも、失礼しました。 というわけで、日本食レストランへ移動。 バーで試合観戦することに。 ところが、そこもデンマークを応援する人ばかり。 うーん。 まあデンマークの方が近いからねえ・・・。 途中、花婿さんとお友達も合流。
そういえば、お友達の中に、カメルーン人夫と日本人妻の夫婦が居て、リトアニアに来る前に南アでカメルーン戦を観てきました、と言っていた。 カメルーンの国旗と、リトアニアの国旗って、似てません? まあともかく、日本の快勝。 試合が終わると、デンマーク人も「よくやった」「よくやった」と褒めてくれました。 いやいや、どーもどーも。
とご機嫌で帰ろうとすると、花婿さんのリトアニア人のお友達がすすすっとやってきて、皇帝の肩をそっと掴んで、片言の英語でこう言いました。 「あなた、とても小さい。知ってるか?とても小さいよ」 え・・・。
と、万が一皇帝が、自分がとても小さい事を知らなかった時の為にか、教えてくれたのであった。
そういえば、リトアニアの女性は皆すらっとして背が高いのだ。 足が長くて細くて、たぶん日本人が思う「外人は顔が小さくて足が長くてスタイルが良い」という幻想は、この辺の人種から来てるんじゃないか、と思う程。 (足が長くなくて、顔の大きい四角い体型の外人も多いのよ) で、お婆ちゃんになると丸くコロコロなる不思議。
そんなわけで、ご機嫌のまま初日は眠りについたのでした。
皇帝

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