皇帝の日記
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2010年07月02日(金) プラハ3

さて、丸一日残されたプラハ最終日。
今日は昨日入り口でいちゃもんをつけられた、カレル橋を渡ってしまうのよ。
そして、プラハ城を見学する予定。
ジャバ夫さんが疲れたから、今日は観るのは一個だけ!プラハ城だけ!というのでね。

でも、皆様ご存知でしょう。
プラハ城って、お城一軒だけのことを言っているのではなくて、城壁内にある建築群全てをひっくるめてのプラハ城だということを。
全部観るのに数日かかると言われているプラハ城を一日でねえ。
うふふ。

朝早くに出てきたのには訳があり。
最終的にカレル4世の時に建てられたこの橋(建築家は例のペトルさん)、上に30体もの彫像が立っているのである。
一気に作ったのではなくて、コツコツ事あるごとに、モチーフ(聖人とか)を選んで作って行ったので、一体一体洋式も雰囲気も違う。
その彫像の写真を撮りたいと、ジャバ夫さんが言うので。
彫像の撮影には、日が傾いている時の方が良いのです。
太陽が真上だと、良い影ができないから。

というわけで、朝日の中で彫像撮影会。
朝の方が、人が少なくていい。
とにかく、10時過ぎると橋の上は観光客の鮨詰めになってしまうので、写真どころではない。

橋を渡りきると、プラハ城は目前に見える。
見えるが、実は城はちょっと高い所に建っているので、坂を上らなければならない。
えっちらおっちら。
暑い。
もわ〜っとしてきた。

聖ミクラーシュ教会という、またミュージカルを観たのと同じ名前の教会を見上げつつ。
なんか、橋のこっち側は建物がいちいち立派。
ペストの円柱というのを眺めつつ、坂を登れば王宮のチケット売り場まですぐよ、と言われながらも、影を求めて反対側の階段を上る事を選択。
階段を上りきってからシュヴァルツェンベルク宮殿という、何回言っても覚えられない建物に避難する。
冷房を求めて建物に入ると、バロック美術の全て、というような展覧会が催されていた。
リトアニアですっかりバロック美術が気に入ったジャバ夫さんが見たいというので、入場。
建物内部は現代風に改築されて、冷房も効いて、トイレも綺麗。
地下も入れて、4フロアに渡る大きなスペースに、ミチミチと美術品が詰められているのだ。
みっちり。

チケット売り場に行くと、11時30分頃。
正午には、門番の交代式がファンファーレとパレードで行われるのだ。
見なきゃ。
チケット売り場(は工事中で、中庭の反対側に移設)でチケットを購入。
ちょっと多めに払って、音声ガイド付きにしてもらう。
音声ガイドを持っていると、中の聖ヴィート大聖堂に並ばずに入れるというのです。
チケットの有効期限は、発券から3時間以内、音声ガイドは夕方6時までに返してね、という、色々突っ込みたい制度を得意げに説明される。
この説明を、客一人一人に悠長にやっているから、チケット売り場は長蛇の列。
ちなみにチケットは、ネズミーランド並みの価格です。

やれやれ。
兵隊さんのパレードには間に合い、ブンチャカブンチャカラッパのマーチを見る事ができた。
この糞暑いのに、兵隊さん達は帽子手袋長袖長ズボンジャケットだよ。
えらいこっちゃ。

さて、パレードが終わると、観客は皆お城へ入って行く。
増々ネズミーランドっぽい。
入ってすぐ、ゴシック建築の粋を集めた聖ヴィート教会が登場。
縦にも横にもでか過ぎて、城壁で囲まれたどの位置からも、綺麗に写真に納まらない。
でけー。
件のカレル4世がこんなにでっかくしたらしい。
建築家はもちろんペトル・パルレーシュさん。

プラハの重要な建築が、なぜカレル4世の時に集中しているかと言うと、この人元々ボヘミアの王様でこの辺にいたのですが、途中から神聖ローマ帝国の皇帝になったのでした。
経済、軍事に長けた名君だったらしい。
その権力と財力をご自宅周辺の整備に使ったのですね(失業者を救出する為の、インフラ整備にも熱心だった)。

さて、そんな立派な聖ヴィート教会は、プラハ最大の見所として、今なお観光客を集めまくり、高額チケットが飛ぶように売れているわけで。
プラハの人は、彼に感謝したら良い。
教会の前には長蛇の列。
でもこちとら、音声ガイドを持っているから、別の入り口から入れてしまうのだ。
ふふふ。

入ると、天井も見えない程高ければ、奥行きも半端ない。
ステンドグラスは巨大で、「これでもお前は神の奇跡を信じないのか!」とばかりにベカー!!と色んな色に光り輝いちゃっている。
まぶしー!
特に赤色!!
目にイタイわ!!
シパシパしながら、一応写真にもおさめてみたけれど、あのピカピカギラギラした感じの色は、カメラを通すとただのセロファンっぽい色になってしまうのだ。
うーん。
ステンドグラスは肉眼で楽しむべし。
ミュシャデザインの、緑と青基調のステンドグラスもある。
目に刺さらない、優しい色合い。

窓の形が繊細で、色んな光の入り方が楽しめる。
ナイスな教会だった。

さて、外に出ると王宮内に郵便局があったり、切手の展示会をやっていたり。
観光客には開放されていないが、建物の一部は大統領府になっており、「大統領が今居るよん」ということを示す旗が立っていたりする。
敷地はんぱねーでけー。

旧王宮を見学し、目の前にあんなでかい教会が有るのに、王宮の中にも万聖人の礼拝堂というのがあって、王様外に出るのが面倒くさい時はここでお祈りしたんかな、と思いながら。
王冠のレプリカを見たりしてたら、突然空腹に襲われた。
あーなんか食べなきゃ。
あー!と外に出ると、目の前に喫茶店。
日光が真上から、ガンガン容赦なく照りつけてますからね。
とりあえずビールで!
と、ビールをガボガボといただき(しかしぬるかった)、ビーフシチュー的な物を食べた。

ボヘミア美術を展示している建物に入り、プラハ城の歴史を説明する建物に入り、聖イジー教会を眺め、黄金小道へ。
ところが修復中で入れず。
以前来た時にはツアー中で入れなかった、おもちゃ博物館に行く。
なんとバビー人形50周年特別企画をやっており、レアなバービーが沢山飾られていた。
80年代に作られたと言う妊婦バービーは、中の赤ちゃんが見えるようになっていて、大変グロい上に、生物学的に誤った造りであった。
さすが80年代は裏切らない。

かなり良い時間になったので、引き返そうかと外に出ると、鍛冶屋の兄さんが鉄でバラの花を作って売っていたので、一本もらう。
軽く人を殺せる重さのバラ。
凶器は鈍器。

チケット売り場に音声ガイドを返しに行って、すぐ横の王宮美術館をジロジロ見て、ホテルに帰った。
やれやれ暑かった事だ。
もっさもっさ。
途中カレル橋から降りて、カンパ島というほとんど地続きのような距離で在る中州に行く。
そこでビールと、早めの夕飯。
クルショヴィツェというビールは、今回の旅行で間違いなく最も美味しかったビールの一つ。
うめーうめーと飲みながら、蚊に刺されながら、食べながら。

ホテルで着替えて、初日にチケットを購入した人形劇「ドン・ジョバンニ」を観に。
ガイドブックには、7、8月は人形劇やってない的な事が書いてあったけど、普通にやってたよ。
毎晩やって、毎晩満員御礼らしい。
内容は、大変楽しめました。
ブラボー。
もう何年間も同じ演目で上演しているんだそうな。

大満足のまま、今回の旅は幕を閉じたのでした。


皇帝