皇帝の日記
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2010年07月05日(月) 感動の再会

イサムさんに久々に出会ったら、大変喜ばれ、おでこをグリグリとこすりつけてきました。
なんということだ。
可愛過ぎて死ぬ。

そして留守中にイヤイヤ期に突入したらしく、なんでもかんでもイヤイヤして、泣きわめいている。
泣けば良いと思って。
あとは、義父が自分の食べてる物をそのままあげていたらしく、チョコレートでもポテトチップでも、なんでも食べていいと思っているらしく、義父が食べてるともらいに行っている。
まあ良いか・・・ふ・・・。

さてリトアニア。
詳しくさかのぼっては後ほどロスに戻ってから書こうと思う(メモを忘れた)。
首都ヴィルニスと、近郊のトゥラカイに行ってきたのだが、だいたいは地球の歩き方を参考にすると写真もあってわかりやすいので、次回の休暇に興味を持たれたら是非見ていただきたい。

結論から言って、大変お勧めの街。
プラハより良かった。
日本で異国の街を歩き回る番組をやっているが、あの雰囲気が存分に味わえるのである。
観光客も多いが、だいたいロシアやドイツ、ポーランドからの人が多くて、「ひゃっはー!」という感じのアメリカ人が居ないのが良いと思う。
あの人達が居ると、どこでもディズニーランドになっちゃうので。

街の造りは、12、3世紀になるまでキリスト教国にならなかったと言う、ヨーロッパでは大変レアな文化背景を持ち。
華麗な教会美術は在るものの、見る人を威嚇するようなでかさではなく、全体的にコンパクトな建築群。
あちこちに建ってる塔の高さも、ほどほど。
あと内陸に位置し、ハンザ同盟にも所属しなかったので、北欧の港町に在るようなリッチな町人文化もない。
実に地に足着いた様子で、しっかり生活してます感。

特産品は麻と琥珀。
特に琥珀は、最近までソビエトに流出していたルートが止まり、自国でふんだんに使用できるようになったので、思う存分土産物として売り出している。
麻の土産物を作っているのは、地元のお婆ちゃんとか。
もちろん大量生産品も混じっているけれど、中国製品は少ない。
木で作った子どものおもちゃは、他の東欧諸国の物に比べると、遥かに安い。

過去侵略、占領され続けた歴史のせいか、住民の表情は厳しい。
ポーランド、モスクワ、フランス、ドイツ等々、次々と攻め込まれ、第一次大戦の後のほんの少しの間だけしか独立してた事が無く、その間もポーランドの監視下に置かれていたし、ナチの進攻の後はソビエト連邦になっちゃった上に、つい最近の独立までの間に何万人もKGBに虐殺されたりシベリアに流刑になったり。

皇帝と同い年の若者も、子ども時代の過酷な記憶が生々しく、両親と旅行なんか行った事無いさ、という感じ。
街中にスパイが居て、うっかりした事は言えない。
それがほんの19年前の事なので、とても「ワールドカップひゃっはー!」という能天気な雰囲気ではないのだ。
更に、最近経済破綻の波をもろに受け、資本主義国として独立したばかりなのに、ローカルの銀行が全滅という大打撃。
またどっかの国にやられちゃうんじゃないのーという緊張感。

お婆ちゃん達が、厳しい顔でお散歩しているのである。

でも、公園なんかで子どもを見かけて、イサムさんを思い出してあやしたりしていると、時々ちょっと微笑んでくれるのだ。
笑うと優しい感じ。

平和で安いうちに、ガンガン観光に行って、外貨を落として行って欲しいものである。
そのうちスペインのごとく、不死鳥のように経済がメキメキ回復するかもしれないので。


皇帝