皇帝の日記
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そんなわけで引っ越し初日。 変な時間に寝てしまった。
イサムさんも新しい場所では眠りにくかろうと思い、寝かしつけに付き合って8時頃一緒に横になったら、9時頃本当に寝てしまったのだ。 起きたら3時・・・。 暗い・・・。 いつの間にか、イサムさんはイサムさんの部屋のベッドに移動されていた。 ありがとうジャバ夫さん。 しかし、新しい家で、照明がまだ入っていない部屋もあるし、不案内過ぎて何をどうして3時を過ごしたら良いのかわからず。 とりあえず、顔を洗ってパソコンを起動したりしてみた。 シャワーでも浴びようかと思ったら、シャンプーとかどこにあるのかわからなかったある・・・。 ごそごそ。
猫らは、ナナは「ここどこニャー!」とはりきって家中を冒険していたけれど、モモは腰が引けてしまって「ナナ待つニャー。ここ怖いニャー」という感じで床に低姿勢で貼り付いているという対照的な二匹。 しばらくして、モモもあちこち覗きに来たけど、目玉がまん丸。 怖いんかねえ。 ナナはいたって平気そうだけど。 トイレの場所は、二匹とも問題なく認識してくれたので、一安心。
今回の家は、築年数が古くて、実に普通の感じの家。 前の家はアホのように広かったのだけれど。 色々と新しい事を学びました。
まず、人はあまりに広い家には、普通快適に住めないと言う事がわかりました。 人はお城には住めないのだよ。 頑張って夜寝る前に電気消して歩いても、どっかしら見逃して着けっぱなしになるし。 ドアや窓をいちいちを開けてくれる、おつきの執事かなんか居ないと、それらの開閉に異常なエネルギーを使うし。 キッチンが遠過ぎて、飲み物を獲得するのにも一苦労。 皆面倒くさくなっちゃうのか、使用済みの食器が家のあちこちに点々と力つきて出しっぱなしになりがち。 それが気になる人は、私以外に居ないようなので、回収して歩く事になる。 宅配の荷物も、どの玄関に届くのかわかんないという・・・。 とにかく一日中家の中をウロウロウロウロ。
そして、物がすぐ無くなる。 義父なんぞ、一日の半分は自分の物を探して歩いているようなもの。 携帯だのパソコンだの雑誌だの本だの人だのリモコンだの(リモコンはイサムとユアンが共同作業で、家中に隠しまくるので見つからない。 あと、義父は義母の姿が一瞬でも見えないと不安になるので、一日中「どこに居る?」と探し歩いて、内線で放送かけまくっているのだ。 しかも用事がないので「ピピ!(内線の音)どこに居る?」「ピピ!二階」とかいう不毛なやり取りを、館内放送で何回も聞く羽目に。
イサムさんの姿も、すぐに見えなくなっちゃうし。
常駐のお手伝いさんが居て、尚も掃除し切れない部屋達。 「あ、今日ここの流し掃除できなかったんやな・・・ほんならどこ掃除しはったんやろ」とか思いながら使うプチストレス。 ゲストルームにまで手が回らないから、「週末この部屋使うから」とか言っておかないといけないとか。 なんかもう、色々手が行き届かない感が満載だった。
とにかく、人間が家の端から端まで移動するのにえらい事かかるので、毎日毎日バタバタ。 落ち着かんのよ。
は〜やれやれ、とソファで横になって目を閉じたら、「あ、奥さん居た居た」と見つけられて意味も無く声をかけられるとかね・・・。
ようやく物探しの毎日とおさらばできるのであります(希望)。
今回の家は面積も狭い、部屋数も少ないし、前の家の半分程度の規模。 設備が古いので、水回りと窓の立て付けがちょっと不安という感じかな。 また木に囲まれてるから、虫が山程入って来てるけど。 ナナがコツコツ退治してくれているようなので、いずれなんとかなるでしょう。
それと、引っ越して早々、庭の主に出会った。 白と黒の牛柄のでかい猫が、のっしのっしと庭を横切って行ったよ。 うちの猫らが「あ、あいつなんニャー」「なんニャー」と鳴くのに、一瞥もくれずに。
さて、これからずっと荷解きの日々です。
皇帝

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