皇帝の日記
目次もくもく|ぶらり過去旅|ぶらり未来旅
赤子の性格は、産まれもってのものなのか、それとも育て方なのか。 永遠の謎ですね。 でもなんとなく、持って産まれたものが大きいと思います。
他所の子と比べまいと思っていても、ついついウイジはイサムさんと比べてしまう。 比べると言うか、イサムさんを育てる過程で経験した事、ウイジも大体同じ感じで育てれば良いと思っていると、どうやら前回の方法は通用しないらしいという事が判明して来るのだ。
まだウイジ二ヶ月。 育て方もへったくれもねえ!
個性個性とあんまり育児関係の話で使われ過ぎているので、個性を大事にとか言うのにちょっとうんざりするんですが、パーソナリティーですわよねえ、要するに。 この人はこういう人なんだな、ということ。 それを大事にって事は、持って産まれた性格を否定しないで、できるだけ無理なストレスと言うか圧力を加えずに育てれば良いわけだね、明智君。
イサムさんはお母さんが近くに居ようが居まいがおかまい無し。 寝返り前は、放っておけば無言で手足をバタバタして、勝手に疲れて勝手に寝てた。 常にご機嫌。 動けるようになると、一人でどこまでもハイハイして行って、眠くなったらその辺の床で勝手に寝てしまう赤子であった。 思えばずいぶん楽をさせてくれた。
しかしウイジは違う。 お母さんが居ないと泣く。 寝ていても、どっかにセンサーが付いているのか、ちょっと離れるとバチーン!と目を覚まして、たちどころに泣き始める。 寝る時も、勝手に寝てくれない時もある。 横抱きにしたり縦抱きにしたり。 母のお腹に顔肉をもにっと押し付けながら、安心してようやく寝る。 母冥利に尽きるではないか。
二人とも良い子。 しかし、なるほどこれが性格とか個性とか言うものか、と思い知らされるのであった。 人生これ勉強ですな。
まっさらな状態で産まれて来て、これだけ違う。 これに環境やらなんやらが合わさって、皆それぞれ思って考えて生きて行くんだなあ。 人間だもの。 みつお。
皇帝

|