皇帝の日記
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2011年12月29日(木) もはや

ダイエットと言えば、近頃の世間様が産後ダイエットに過熱気味で、どうかと思っている。

こないだ日系本屋さんで雑誌の表紙を眺め歩いていたら「もはや産後ではない」というコピーと共に、赤ちゃんを抱っこしたスリムなお母さんが読者をキッと睨みつけていた。

まあそれはファッション雑誌だったので、そういう表現も有りかな、とは思った。
洋服を着る時は、痩せていた方が圧倒的に様になるのだから。
ファッションに興味があって、ファッション雑誌を購入する者達に「とりあえず痩せろ」というのは、大きく間違えては居ない。

だがね、たまごクラブやひよこクラブ、その他育児書までもが「産後一か月、お医者様から許可が出たら、すぐに産後ダイエットを開始!」とか言うのは、大きなお世話過ぎる。
というか、何故お前のような主旨の雑誌の者にそんな事を言われないといかんのだ。
痩せてないと子供を育てられないとでも言うのか。
痩せてれば健康だとでも言うのか。

実際には、痩せ形よりも大阪のおばちゃんくらい小太りくらいの方が、長生きだろう(大阪のおばちゃんに偏見有り。
太ってるか痩せてるかで、癌の発症率は大して変わらんし。
(ただ毎日少し運動するかしないかでは大きく違うらしい)
小太れるくらいにガツガツ食事できる人の方が、胃腸が丈夫なので年取ってからの胆力が違う。

私は、ファッション誌がダイエット特集をする事に文句を言うのではない。
あらゆるメディアがよってたかって妊婦や経産婦に「痩せろ痩せろ痩せろ」としつこく言って来るのに閉口してるんでありますよ。

女優だのモデルだのが、産後2週間とか3週間で出てきて「もうこんなにスリム」とか言うのもどうかと思っている。
その人達はそれが仕事なんだもん。

昨今の「痩せろ」ブームは、女性虐待とも言えるんじゃないかと思うんだ。
いったん皆落ち着け、と。


皇帝