皇帝の日記
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試験が終わりました。
僕はテストになると、仲間を殺されたジャンプキャラのごとくに実力以上の力を発揮してしまうので、クラス分けの試験とかでは逆に不利と言うか、参考にならないんだ。
というわけで、一番上のクラスに入ってしまったよ。 あーあ・・・。 ハルコさんが「あーあ」と言ってるのが聞こえそうだ。 韓国留学の時と同じ。 実力以上のクラスに入って、グダグダするパターンですね。 その節はご迷惑をおかけいたしました。
そもそも試験会場に行って見たら、ほぼヒスパニック系の生徒ばかり。 そして、全ての説明が英語とスペイン語の二カ国語。 ずるいな君達、とはちょっと思ったが。
南米の人たちのテストに対する姿勢の潔さったら。 さっと読んで、わからない問題に答えても仕方が無い!というきっぱりとした態度。 ちゃっちゃっちゃっと問題を読んで、さっさっさっと答えて、まだ時間があるのに途中退席して行くのだ。 マークシートなのに空欄って、あなた!お待ちなさい! と、お受験に脳を汚染された私は、引き止めたくなってしまいましたよ。
あきらめたら、そこで試合終了ですよ。 安藤先生!
そうです。 お受験脳では、笛が鳴るまでが勝負です。 わからない問題にも、真剣に取り組みます。 「たぶんHaveかHadが入るんだろうな」と回答を絞り込んで、出来るだけ当たりそうな答を入れる。 時間内に終わったら、もう一回見直し。 マークシートなので、番号を間違えたり抜けてるところが無いかをじっくり確認。 出来る限りハイスコアを叩き出そうと、間違った方向に努力を惜しみません。
結果、確かにハイスコア出ました。 ただ、それが僕の本来の実力かと言うと、それはどうだろうか。
しかもアドバンスドクラスだと、月曜から木曜で英語クラスにフルに出席すれば、他に数学とか色んな学科も履修できて、数年かけて単位を一生懸命取ったら、大学卒業資格がもらえてしまうのだ。 最終学歴がSBCCになってしまう。 ちなみにSBCCは、こないだ全米良い大学トップ10に選出されていました。
アメリカの大学は、入るのは簡単だが出るのは難しい、と聞いていたが・・・。 本当に門が広いな・・・。 入る気の無い人すら、こうして華麗なる一歩を踏み出せるスタート地点に立ってしまったわけだ。 いまだにCCがCity Collegeの略かCommunity Collegeなのかわかって無いと言うのに。
一瞬、フルで学校に通って卒業してしまおうか、とも思ったが、どう考えてもそれでは私はプロの学校卒業屋さんになってしまうのではないか。 なんのゴールも見えない挑戦すぎるのでやめ。 当初の目標通り、お客さん学生として、金曜日の朝だけ発音練習のクラスに出る事にした。
自分よりよっぽど出来る生徒達にまぎれて、「きー!」って言いながらハンカチをギリギリ噛み締め、半泣きで勉強するのが、僕のスタイルです。
皇帝

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