【ザレゴト・タワゴト・ササメゴト】


2007年07月14日(土) お早めにお召し上がり下さい

 六月から通い始めたインプロ<即興劇>のワークショップ。
 先週は「東京インプロフェスティバル」という事で2公演を観に行って、そこでもらったフライヤーを頼りに本日は下北沢駅前劇場へ。
東京オレンジ インプロヴィゼーショナルシアターシリーズ#5 『天国と地獄』

 ビラだけを頼みにして、下調べもナシで行ったらこの劇団結構人気なんですね・・当日券キャンセル待ちでギリギリ入れました; 最前列の下に座布団ひいて体育座りで観劇。尻が痛かった。
 
「即興芝居小屋「下北沢ムーランルージュ」には、毎夜毎夜、夢を掴みたい、失った夢を取り戻したい、そんな様々な人々の魂が集まり、座付きの俳優たちが、彼らの記憶や運命のカケラを元に、次から次へと即興シーンを演じていく」
という二重構造の設定で舞台の幕が開く。(幕、なかったけど)

 第一部は観客からテーマ「花火」「台風」「バースデイ」「プロポーズ」を貰って、「花火」がメインテーマに決まると役者たちが「花火」にまつわる自分自身のエピソードを語り始める。
 張り切ってゆかたを着て花火大会に行ったものの、正直苦しくて気が気じゃなかった、そんな乙女心。 花火をしようと集まったものの、あいにくの雨で海岸に止めた車内で語り明かし、ようやく雨が止んだ明け方に浜辺へ飛び出した思い出。 火のついたネズミ花火を指輪に見立てて意中の人に告白したら逃げられた。
 様々なエピソードが飛び出し、それをふまえてシーンをつくる。
 恋人を待つ男、浴衣を着ようとしている恋人、着つけている母親・・その中から一人を残してさらにエクステンド。それを繰り返し、玉の輿を狙う女と大富豪の恋人。スロットにハマるヒモを養う女。ボーイスカウトの男・ガールスカウトの女。この3組の男女をメインに物語は展開していく。それぞれの人物の過去や人間関係が冒頭に出されたキーワードを絡めながら、インプロのゲームを通してどんどん深く、広くなっていく。イントロ的な一幕・別れとすれ違いの二幕・そして再会の三幕で一気にバラバラだった人が集まって関わっていくのが、素直にすごいと思った。これ全部即興なんですよね!?って。

 そして第一部終了、休憩を告げるアナウンス。すると入口付近の客席から立ち上がる人がいる。

「あの、僕ゲストって言われて来たんですけど」

 ・・堺雅人でした。つーか、最初は名前聞いても「?」とか思ってたんですけど。芸能人に疎くて済みません。
第二部は主演:柏原直人・堺雅人で現代の忍者のちょっと切ない友情ドラマになりました。素敵でした。インプロってすごいです。


 < マエ  モクジ  ツギ >


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天瀬紺太(仮) [ 俺 ]
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