yofukoの日記

2004年07月10日(土) 大変いまさら侍。

兄弟が「ラストサムライ」のDVDを隠し持っておりました。
ので、PS2で鑑賞!



以下 感想です。
(最近映画感想日記になってきて…すみません)
(映画ほとんどみない小童が何ぬかすかぁ!と罵ってやってください)










ネタバレ警報!










もーガン泣きです。
ボロボロなきました。めちゃめちゃ泣きました。

基本的に映画では泣かないほうなんですが、
もーもーもー、これは…!


前評判である程度は内容も知っていました。
が、
まさか海外の映画で、日本をここまできちんと理解して
それをトムクルーズ(というか大尉)の視点で描くことで
きっと誰にでも、日本の理解しづらい文化のとっかかりみたいなものを
見つけてもらえるんじゃないかなーなんて、
映画の関係者でもないくせに言ってみます(笑)

しかし、でてくる男たちがほんとにかっこいい。
その意味あいとして、ビジュアルももちろん含まれると思います。
けど、
あー言葉にするとチープで…。


日本の「敵」「味方」の概念、といいますか
敵と相対するときの心のもち方って、本当に独特ですよね。

昔の小学校時代とか、中学校時代を思い出してみると
運動会とかの応援団。
絶対に相手も応援しますよね。
「赤組はーっ、白組の善戦にーっ、エールを送るー!!」
みたいな。

私昔からあれが好きで。
今まさに自分は相手と競ってるんですよね。
負けるかもしれない。勝つかもしれない。
それは自分たちの努力しだい。
自分たちが頑張れば頑張るほど、結果はついてくる。

自分たちの味方を応援するって、その意味においてすごく重要ですよね。
仲間から応援されてるって言うのは、とっても励みになる。

そんな中でですよ。
相手応援しちゃうんですよ。
相手の名誉や誇りを、自分たちのそれと同じだけ丁重に扱う。


勝元の最後、相手軍が全員伏したシーン。
これを思い出しました。
だいぶ状況も意味も違うかもしれませんが、
なんとなく根底に同じようなものを感じて。

彼は死の目前に、完璧を目にしました。
けれど本当は、本当に完全なものは彼の死の直後に起こったのかな、なんて。




勝元とその息子(でしたっけ…?)(分かってないし)もよかったです。

天皇と同じに、私も最後のシーンばっかり語りたがってて恐縮ですが(笑)
(生き様語りはトムクルーズに任せます)

死の前、市中で彼(あ、勝元の息子ですが)の誇りである髷を切られるとき。
もうきっと、私なんかより完全に近い形で「サムライ」というものを理解していただろう大尉が
刀を抜こうとする彼を止めたとき、ものすごく胸が痛みました。
侍にとっての誇りと、もっと違う重要なナニかを
彼も一瞬のうちに、大尉の胸のうちから悟ったのかなぁ、なんて思いました。

その後彼は、父親である勝元を奪取しに向かうわけですが
その時に飛んでくる玉にあたって、死を覚悟する。

ほとんど虫の息の息子を置いて、自分は逃げていかなくてはならなかった勝元と
父に自分は駄目だから…と置いていくように促した息子。

ここのシーンに来るまでの、息子の明るい性格の描写とか
やさしさとか、可愛い笑顔とか
そういうものの後にくるからこそ、このシーンはすごく重くて
ここでもぼろ泣きしてしまいました。

髷を切られても刀を抜かず、
撃たれ様とも、仲間を、父を逃がす為に矢を射、
それほどまでに彼が守りたかったもの。

登場回数はそれほど多くはありませんでしたが、
彼の「侍」は、とても心に残りました。


小雪さんと大尉の恋もよかったです。
そのうち、ハリウッドらしいノーコーなシーンがあるのかなー
それはちょっと引くなぁ…なんて思ってたんですが
びっくりびっくり、ないんですね!エロシーン!(下世話)

いや、これはほんとにびっくりしました。
なんかハリウッド=べたべたのエロシーンなイメージあったので。

二人のキスシーンがやけにドキドキして
でもなんか綺麗で
小雪さんがトムクルーズの肩に、頭もたせかけるところなんか
一人でうわーうわー言ってしまいました(笑)

すごいよかった!


と、いまはちょっと浮かんでこないですが
ちらちら散らばって、いいシーンがいっぱいありました。
それと同じくらい突っ込みたいことはあるんですが(笑)
これだけ感動をもらって、そこを穿り返すのも何だか馬鹿らしい気がするので。


一つ気になるのは、
あ、本当に純粋に疑問なだけなんです、他意はまったくございません!
この映画を、日本人でなくトムクルーズの特別なファンでもない方が見たら
どれくらい面白いと思えるものなんでしょう?

私のように、日本人が西洋文化のこういった話をみるのとは
結構違うものなんじゃと思ったもので。





一言。

最高でした。



なんだかえらそうに感想なんて書いてる自分が、恥ずかしくなるくらいです。
(悪徳)


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yofuko