雑感
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2001年08月27日(月) ウィンナーワルツ

ワルツの国に住んでいる。
年末のホーフブルク宮殿の舞踏会(バル)から始まって、カーニバル
の最終日まで、冬の夜はどこかかしこでバルが催される。男性は
タキシード、女性は華やかなロングドレスに身を包み、老いも若きも
それぞれのバルに出かけていく。

バルの最高峰は国立オペラ座バルだけど、他にもっとお手軽なバルが
いっぱいある。警察関係者のバル、弁護士のバル、パン屋のバル、
喫茶店主のバル、大学のバル、高校のバル・・という具合に。
冬のバルというのは、それぞれ属している社会(ゲゼルシャフト)の一員
としてかかせない社交場所となる。
したがって、17,8歳にもなると、ワルツのステップを踏めないと
バルに参加しにくいので、社交ダンスの教室に通うことになる。国民に
とって、社交ダンスは一人前の大人として市民としての最初のパスポート
であろう。
女性のイブニングドレスはさぞかし高価だろうと思われるけど、そんな
ことはない。ワンシーズンで着るものとわりきっている人が多いので、
安いものなら5千円くらいからでもある。もちろん何十万円もするドレス
もあるけれど。

オーストリアで有名な音楽家というと、一番にモーツァルトを思い浮か
べるがウィーン人は、ワルツ王ヨハン・シュトラウス(息子の方)である。
シュトラウスのワルツを聴くと、人々は古きよき時代を思い出すのだろう。
バルは明け方まで続く。



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